その他の駅施設関連事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:10 UTC 版)
駅西方(神戸側)には、上下本線の間に引き上げ線が1本ある。普段は大阪梅田方面からの折り返し列車が使用しており、近鉄車8両編成まで対応している。この引き上げ線は1984年3月に久寿川駅手前まで高架化された際に設置されたものであり、設置前は本線上で折り返していた。また、長らく阪神車6両編成までの対応であったが、2014年に延伸工事が行われ、新たに近鉄車用の『近6』が設置されたほか、2020年3月より土曜・休日の快速急行が8両編成で運転を開始したのに併せて『8』『近8』も設置された。武庫川線で使用する2両編成も、早朝に尼崎車庫から出庫したあと回送で武庫川駅を通過して当駅の引き上げ線で折り返し、武庫川信号場から武庫川線に入線する。このため、当駅の引き上げ線の枕木上には急行系車両の停車位置である『6』『近6』『8』『近8』、普通用ジェットカーの停車位置である『4』の他に、武庫川線充当車両用の『2』と表記された停止位置目標が枕木上に設置されている。なお、近鉄車は基本的に使用しないが、2014年に近鉄22600系電車が団体臨時列車で入線した際に初めてこの引き上げ線に入線して以降、甲子園球場での阪神タイガース公式戦観戦ツアーによる団体臨時列車などで使用している。 東改札口の横に甲子園線の架線柱が廃線後も残っていたが、駅改良工事により2015年3月に撤去された。 かつては、駅の北側に甲子園線との連絡線(元は旧枝川の河床への引込線)があった。旧上り降車専用ホームの下にはこの連絡線の橋を支えていた橋台が残されており、駅の北側から観察することができたが、駅改良工事により撤去された。 上り・下りとも降車専用ホームには、阪神本線内では珍しくなった「自立式」の駅名標がかつて設置されていたが、現在の下り降車専用ホームには設置されておらず、代わりに大屋根を支える太い支柱に駅名標と出口方向の案内サインを模したシールが貼られている。ただ、のちに島式ホームの中央には、時刻表と駅構内図も記載した自立式の駅名標を設置した。また、下り3・4番線ホームは2017年2月から、上り1・2番線ホームは同年8月から、足元に設置した発光式列車案内表示器(神戸三宮駅に設置されているものと同型)の運用を開始した。 阪神なんば線延伸に合わせて発車案内板が新型のフルカラー発光LED式に更新された駅もある中で、当駅の反転フラップ式は継続して使用され続けたことから、結果的に阪神の駅の中で反転フラップ式が残された最後の駅ともなった。阪神なんば線延伸区間の開業後は「快速急行 奈良」とその停車駅の表示を新たに追加して対応していた。ただ、1・2番線は2012年3月14日始発より、3・4番線は翌15日始発より、それぞれフルカラーLED式に変更され、改札口にあったものも後に西口、東口の順にフルカラーLED式に変更されたため現存しない。 かつて西改札にあった反転フラップ式案内掲示板(「先発」「次発」と発車番線は行灯式) かつて1・2番線ホームにあった反転フラップ式発車標(画像は2番線用) 東口・西口ともに南側にしか出口がなく通路が築堤内にある構造のため、階段が片側にしかない東口通路は通気性が悪く、夏場などは蒸し暑い空気がこもることが多かったことから、風が通るように通風孔が設置された。 公衆無線LANスポットが2012年3月に設置された。利用できるのはKDDI(au)のスマートフォン向けサービスau Wi-Fi SPOTと提携しているワイヤ・アンド・ワイヤレスのWi2 300で、2012年4月23日にはソフトバンクWi-Fiスポットも利用できるようになった。阪神の駅では初の設置であり、それ以降は同社の各駅にも順次設置されている。また、併せて阪神甲子園球場にも設置されている。 2013年10月26日より西改札側にエレベーターを設置し、併せてエスカレーターは移設するため一時的に閉鎖・撤去した。その後、2015年12月より西改札側にエスカレーター(島式ホームに1基ずつ。普段は上り専用だが夜間は下り専用となる)が、2016年3月より東改札側にもエレベーターが、それぞれ新たに設けられ稼働している。当駅のエレベーターのボタンは全て白球をイメージした丸型のものが採用されている。
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