反転フラップ式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:22 UTC 版)
反転フラップ式案内表示機を用いる方式。ソラリー式・パタパタ式とも一般的には呼ばれている。 日本のテレビ番組『ザ・ベストテン』(TBS、1978年 - 1989年)で、歌手や曲名の表示にこの機構が使われていた事があるため、日本では「ベストテン式」との呼び方もある。 駅名改称や新規列車の運転などがあった場合に表示を書き直す必要があるが、日本国外の特にアルファベットを使用する諸国では1文字単位での表示が可能でありこれらの対応が有利なことから空港・高速鉄道などで残っている所もある。 しかしながらこれらの諸国でも老朽化などの理由で日本同様に取り替えが進んでおり、2019年1月にはアメリカ合衆国で中長距離旅客列車の運転を行うアムトラックで最後まで残っていたフィラデルフィア30丁目駅のものが電照式の新型に代替撤去され、反転フラップ式の案内表示機は最後に表示された内容を保ったままペンシルベニア鉄道博物館(英語版)に移設され保存展示されることになった。 新幹線では山陽新幹線以降に採用され、1975年度までに字幕回転式だった東海道新幹線でもこれに取り替えられた。新幹線や大手私鉄などでは1980年代頃までの主流であったが、1990年代以降は後述のLED式などへの置き換えが進んでいる。 大手私鉄では、京浜急行電鉄や近畿日本鉄道、南海電気鉄道の駅を中心に多く見られていたが、近鉄は2000年代に入ってから(主要駅)、京急・南海については2010年代に入ってからLCD式・LED式への置き換えが進められている。なお、近鉄については、2018年現在も大阪線・京都線を中心に反転フラップ式が一部の駅で現存している。 アムトラック・ニュージャージー・トランジット 30丁目駅(フィラデルフィア) 同左、装置の動作の様子 山陽新幹線 新岩国駅
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