さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
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「ラーメタル」の記事における「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」の解説
『1000年女王』連載中に公開されたアニメ映画『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』(1981年)では惑星ヘビーメルダーの衛星として登場。同じく1000年周期の楕円軌道を描き、外観は宇宙から見るとフワッとした煙でできた輪のような雲に覆われている。この作品ではメーテルの生まれ故郷であったものの、機械帝国に制圧されており、機械化人と生身の人間によるパルチザンにより戦場と化していた。ここの街の外観は19世紀や20世紀前半の欧州都市のようで、住宅街もそれと酷似している。プロメシュームとメーテルが住んでいたとされる湖の畔の古城も、そうした欧州の城郭といった姿をしている。 メーテルの行方を捜す星野鉄郎は、ここで機械帝国の尖兵に襲われたところを、パルチザンの少年であるアンドラード星人ミャウダーに助けられ、意気投合するものの、そのミャウダーからメーテルがプロメシュームの後継者となった事を聞かされ、ショックを受けなががらもメーテルと再会する。そして物語ラストでは機械帝国との戦いを終えた鉄郎は、大アンドロメダで息絶えていたミャウダーの遺体を、彼の母の形見であるオルゴールと共に弔った後、ハーロック、エメラルダス、そしてメーテルと別れて地球への帰路についた。 なお、松本によればこのラーメタルは『1000年女王』の時代から約2万年くらい後のラーメタルとのことである。
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さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
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「銀河鉄道999 (アニメ)」の記事における「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」の解説
前作からさらに2年後の世界を舞台にした続編。1981年公開。 松本零士は、続編を制作したのは、前作では解決していなかった機械帝国の問題に決着をつけ、少年の自立を描くためとして、これをもって『銀河鉄道999』は完結としていた。そのため前作で描かれなかった、生身の人間から魂を抜き取り、機械化人のエネルギーにしていたという「機械帝国の実態」と「メーテル、プロメシューム親子の過去」や車掌の正体という全ての謎を明かしている。生身の人間(鉄郎)と機械化人(黒騎士ファウスト)との戦いに決着をつけることで本シリーズ通じての根本のテーマである限りある命の尊さを印象づけた。機械化世界の衰退とそれへの反発を表現した内容が多く見られ、機械化世界のコントロールの難しさが表現されている。 前作ほどの配給収入は得られなかったが、目標としていた興行成績はクリアして、商業的には成功。前作の大ヒットにより、会社命令で作ることになったのだが、監督のりんたろうは第1作でやり尽くしたとして、当初監督を固辞していた。プロデューサーの高見義雄も内容的には1作目の輝きがなかったと認めており、アニメ監督の細田守のようにりんたろう作品でナンバーワンというファンもいるが、一般的な評価は(前作と比較すると)低い。999号の描写はより実車に近いものとなっている。 本作の主題歌「SAYONARA」は30万枚を売り上げた。 物語中盤と終盤にて鉄郎に対決を臨む機械化人・黒騎士ファウストは江守徹。前作で死んだキャラクターの声を当てているキャストも別の役で再登場しており、機械伯爵の柴田秀勝は機関車、クレアの麻上洋子はメーテルの体を狙う機械化人で999号の新ウェイトレス・メタルメナ、トチローの富山敬は惑星ラーメタルで鉄郎を助けたパルチザンのミャウダー、リューズ役の小原乃梨子は『ハーロック』で持ち役だったミーメとして声をあてている。 映画キャンペーンとしては、前作のミステリー列車に引き続き、列車関連として中国大陸SLロマンの旅を50名にプレゼントすることになり、1万人が応募した。公開当日の1時から5時には、ニッポン放送の『オールナイトニッポン』が4時間スペシャルのラジオ番組を放送し、番組内ではラジオドラマも行われた。 原作に相当する漫画が存在しない劇場オリジナル版だが、終着駅のビジュアルデザインは映画公開後も続いた原作漫画にも反映され、プロメシュームの顔を彫刻した巨大なタワーや生身の人間から命の火を抜き取る工場が「るつぼ」として登場している。また、999号が到着する駅の全景を1ページ全部使って載せているシーンでは、松本の筆で描かれた終着駅のラフが用いられている。 終盤に『ずっこけナイトドンデラマンチャ』の第6話のゲストキャラ、アル・カポネンとカポネンの子分がカメオ出演しているが、これは第06話の絵コンテ、原画、作画監督、キャラクターデザインを手掛けた金田伊功によるものである。 小説版も前作と同じ出版社3社から出された。コバルト文庫の若桜木虔と、少年少女モンキー文庫のはやしたかしは前作から続投、ソノラマ文庫は脚本を担当した山浦弘靖が執筆した。
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