『THE FIRST』での仮面ライダー1号
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「仮面ライダー1号」の記事における「『THE FIRST』での仮面ライダー1号」の解説
本郷が外部に露出させたベルトのタイフーンを回転させ、ボディスーツ特殊強化服が自動的に装着された後に、マスク上部のヘルメットと下部のクラッシャーをセットすることで変身する、バッタの能力を持ったショッカーの中でも最強レベルの改造人間。ショッカーではホッパーと呼ばれている。リジェクションが起こらないため、定期的な血液交換をせずに長時間の戦闘が可能となる。一切の携帯武器を持たず、パンチや高所からのキックなどの体技を主体とした重厚で真っ直ぐな戦闘スタイルが特徴的な「力の1号」。テレビシリーズとは異なり、劇中における名前の呼称や「変身」の掛け声はオミットされている。 スーツは黒が基調でマフラーが赤、マスクは上半分がダークブルー、マスク顎部分(クラッシャー)や胸のコンバーターラング、グローブとブーツがブルーグリーンというカラーリングで、ベルトは白である。一文字のスーツとの形状的な差異としては、肩のプロテクターが生地の外側に付いていること、スーツの上下が分かれたセパレートになっていることが挙げられる。背面のメッシュ部分の形状も、1号と2号で異なっている。 デザインは出渕裕が担当した。配色は旧1号をイメージしている。仮面「ライダー」であることから、バイク用品のスーツのボディに、メカニカルなパッドや胸パーツ、バイク用のグローブやブーツがついているという解釈で仕上げられており、ライダーのイメージが尊重され、ディテールアップが抑えられ、極力「俺様ライダー」色が排除された。テレビ版のマスクをベースに、クラッシャーを強調し、仮面を装着するという劇中イメージに忠実に再現すると同時に初期のテレビ版の再現として、演者の髪の毛や首が一部露出するようにデザインしている。また、原作版のイラストを意識して、触角は先端に行くほど太くなる形状となっている。また、テレビ版にも原作版にもない要素としてエリがあることが特徴となっており、コスチュームであることを強調することによって、後ろ髪が過度に露出することを避けている。 スーツアクターの前田浩によれば、改造直後という設定から力はあるが戦い方を理解していない控えめのアクションにしたとしている。 『仮面ライダー THE NEXT』 前作の戦いの後、ショッカーから逃げ延びながら2年間を過ごしていたため、ライダースーツには前作よりも多くの傷跡や変色が見受けられる。しかし、防弾性などのスーツ自体の機能低下は見られない。スーツの色は黒で変化はないが、手袋とブーツ、コンバーターラングと背中の羽根部分がグリーンに、前作では薄いピンクだった目の色が真紅に、ダークブルーだったマスクは黒(さらに無数の傷が付いている)に、クラッシャー、ブーツなど、ブルーグリーンだった部分もダークグリーンに変色している。また、体側部と腕に2本のグリーンのラインが入っている。 基本的な能力や機能に変化は見られないが、度重なる戦いを経験してきたことでその戦闘スタイルはより洗練されたものになっている。初期の改造人間だけあって、量産型ホッパーであるショッカーライダーの単体は凌駕できても、ナノロボットで改造された次世代型怪人には若干遅れを取るのが現状である。しかし、次世代改造人間の行動や能力を見切れるようになるなど、戦士としての素質は充分に熟練しており、世代の隔たりによる能力差をカバーしている。改造以前から持つバイクの腕は卓抜した冴えを見せ、バイク同士での戦闘では6人で追うショッカーライダーを圧倒した。配色は「桜島1号」のカラーリングを意識しており、マスクの後ろ部分のラインも変更している。腕と脚部のラインも桜島1号同様、2本に変更されている。デザイン画ではダメージ表現は描かれておらず、造型段階で加えられ、体色と同じ色になった。
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