『入れ替わりの環』研究関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 03:14 UTC 版)
「人格転移の殺人」の記事における「『入れ替わりの環』研究関係者」の解説
ダニエル・アクロイド 社会心理学者の白人男性。年齢は197X年の時点では40歳前後、199X年には60歳前後。 田舎の小さな大学で講師を務めていたが、親戚の強引な勧めにより『入れ替わりの環』研究プロジェクトの現場責任者を務めることとなる。後に自身も研究中の事故によって人格転移を起こす。プロジェクト頓挫後も、CIAの顧問のような立場に就いている。 大樹のような巨躯の上に、鋭い目と鉤鼻から成る顔を乗せた「怪物的容貌」をしている。髪は砂色で縮れている。外見に似合わず、料理上手で子供好き。容姿と過去の失恋へのコンプレックスからか、少々いじけて子供じみた性格。精神科医や児童カウンセラーに憧れて心理学の道を志したが、容貌を理由に挫折した。ハーバード大学出身の親戚に屈辱的に扱われた事を理由に、学歴にもコンプレックスを持っている。マルチリンガルで、母語の英語と、ドイツ語が堪能な他、スペイン語、イタリア語、ギリシャ語、ヘブライ語、エスペラント語、日本語が少々使える。 ハイスクールの卒業ダンスパーティで赤毛の女性に手ひどくふられて以来、長らく恋愛に縁のない生活を送っていたが、研究プロジェクトを介して知り合った赤毛女性のジンジャー・ピンホルターに恋をするようになった。ジンジャーが自らの子供でもおかしくないほど年が離れていた事や、自身のコンプレックスから恋心を認めることができずにいたが、事故によりジンジャーとの間に人格転移を起こし、肉体の共有を続けた末に結婚した。ジンジャーとの間に息子をもうけ、人格転移により男性ながらに出産の痛みを経験した。 ジンジャー・ピンホルスター 『入れ替わりの環』の研究プロジェクトに携わっていた女性。後に自身も研究中の事故によって人格転移を起こす。 197X年の時点では、精神分析学専攻の大学院生として研究プロジェクトに携わっていた。199X年の時点での年齢は40歳前後。 癖のある赤毛が特徴的で、あまり身なりに気を使わず肌には日焼けとそばかすを目立たせている。小柄でがりがりに痩せており、顔立ちは不細工の範疇に入るが、愛嬌があり清楚な雰囲気を漂わせる。 研究プロジェクトに携わっていた頃は、『入れ替わりの環』の見解をめぐりアクロイドとしばしば意見が分かれ、ジンジャーへの恋心をもてあますアクロイドからは必要以上に辛く当たられたこともあり、毅然と立ち向かってはいたが彼を怖がっていた。事故によりアクロイドとの間に人格転移を起こし、一蓮托生の日々の中で相互理解を深め、彼の妻となり息子をもうけた。 デイヴ・ウイルスン CIA情報部員の白人男性。『入れ替わりの環』の研究プロジェクトの現場における、アクロイドの専属護衛役を務めていた。癖のないアメリカ英語で話す。ロシア語と中国語にも通じている。 年齢は197X年には30歳の手前ほど、199X年には50代。7X年時点で妻子がおり、子煩悩さを見せた。女性的な印象を与えるさらりとした金髪の持ち主。整った顔立ちのわりに、常に軽薄な微笑みを浮かべているため男前という印象を与えない。張り付いたような笑顔は、アクロイドに作為的な印象を与えた。中性的な顔のわりに、護衛役を任されるだけあって体格は良い。プロジェクトに携わることを厭ったアクロイドには不躾に扱われていたが笑みを絶やさず、気安く「ダニー」と呼んでは嫌がられており、出会ってから20年以上経っても呼び方を改めない。
※この「『入れ替わりの環』研究関係者」の解説は、「人格転移の殺人」の解説の一部です。
「『入れ替わりの環』研究関係者」を含む「人格転移の殺人」の記事については、「人格転移の殺人」の概要を参照ください。
- 『入れ替わりの環』研究関係者のページへのリンク