「トゥルー」密売グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:43 UTC 版)
「ホーリーランド」の記事における「「トゥルー」密売グループ」の解説
ドラッグキング 脱法ドラッグ「トゥルー」を扱う元締めの大学生。元々は渋谷や新宿など、下北沢以外の街にも「トゥルー」を流通させてきた。 見た目は涼やかで洗練された青年で、言動も紳士的である。ただ「楽しむ」ためだけに夜の街に現れ、街の『クラブJ』を拠点にドラッグを広めていた。 華奢で一見、喧嘩の実力は無さそうだが、拳法(具体名は描かれていないが、作者の言によると少林寺拳法をモデルにしているとのこと)をベースにして急所攻撃も平然と行う実戦的な格闘技を駆使して闘う。急所攻撃無しでも実力は高く、柔法、剛法を巧みに使い分ける。歯向かってきた手下に目打ちを使い一撃で顔面を骨折させ、ショウゴとも途中でやめるまでは互角以上で戦い、ビール瓶を素手で割るといった芸当も見せた。道場で基本を押えた上、路上での実戦で更に技が練られたものらしく、ユウは彼を「尊敬できる技の持ち主」、マサキには「かなり出来る」と言わせる程で、土屋は彼を拳法版伊沢マサキと称した。 反「トゥルー」勢力との抗争での最終決戦となったユウとのタイマンではユウを圧倒し追い詰めるが、ユウの相打ち狙いの戦いと覚悟の前に敗れる。敗北後、「街」をたむろし何者にもならずに甘えている同世代の若者達が憎い、他人を踏みにじらないと自分が踏みにじられる、やられない為にやる側に回ったと言う心情を吐露しはじめるが、ユウに「あなたも僕達と同じ甘えた時間を過ごしている。あなたもドラッグや暴力以外で人と関われたはずだ」と反論され、2度とユウ達の街に現れないことを誓い、去っていった。 竜 ドラッグキングの用心棒。本名は野田竜一。総合格闘技をベースとし、寝技の他にボクシングの打撃も得意とする。カトーとの対マンで、両腕を拘束し一方的な試合運びで倒した。饒舌で格下の相手との喧嘩ではやや遊びすぎる癖がある。実力に反して、その性根は八木以上の小心者で、ユウとも対戦するがタックルをしたところ膝蹴りを喰らい(鉄曰く、膝蹴りはタックルをするときに最も警戒すべき反撃だったという)前歯と鼻を折られ敗北。その際八木を追おうとしたユウの足を取り絞め落とし、そのことでユウに勝ったと吹聴していたが、ユウに対する恐怖は色濃く残った。その復讐のため、ユウに絶望を味わわせるという八木の計画に賛同し、無抵抗のユウの腕の関節を外して負傷させる。しかし、その後ユウを助けるために駆けつけたショウゴの逆鱗に触れ、競技では使われなくなった空手技を駆使するショウゴに右目を突かれた挙げ句、完膚なきまでに叩きのめされ、意識不明の重体に陥る。 鉄 格闘技における人体の破壊の探求が目的で、竜と共にドラッグキングの用心棒をしている。総合格闘技をベースとし、打撃より極め技を好む。無口でスキンヘッドに眉毛の無い武骨な風貌。格闘家としての節度を自覚しているらしく、汚い、見苦しい真似は嫌う。素人とは戦いたがらないことが多い。マサキら「反トゥルー」勢力との抗争で劣勢になったキングに共に逃げるように促されたが拒否し、マサキに対マンを挑むが、フリッカージャブなどを喰らいタックルすることも出来ずに敗北。夜の街で繰り広げられる路上での戦いにこそ格闘技の真理があるという哲学を持ち、その意味でマサキこそ一流のファイターであるという自説を説いたが、「(マサキ本人を含めて)街の喧嘩に一流などいない」「お前はこの場所に逃れただけ」と否定された。
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