金文とは? わかりやすく解説

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きん‐ぶん【金文】

読み方:きんぶん

鉄器銅器など金属器刻まれ文字や文。特に、中国、殷(いん)・周時代青銅器に鋳刻され銘文をいう。→石文


金文

名字 読み方
金文かねぶん
名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。

金文

読み方
金文かねぶん

金文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/26 20:01 UTC 版)

金文(きんぶん)とは、青銅器の表面に鋳込まれた、あるいは刻まれた文字のこと(「金」はこの場合青銅の意味)。中国のものが有名。年代的には甲骨文字の後にあたる。考古学的には、「青銅器銘文」と称されることが多い[1]。また鐘鼎文とも呼ばれる[2] 


  1. ^ 書道史年表事典 2005
  2. ^ 中西. 1981
  3. ^ 二玄社1990に収録された、松丸道雄、金文の書体, 1990
  4. ^ 497,499字などの説もある
  5. ^  漢 金文
  6. ^ a b 二玄社1990に収録された、松丸道雄、殷周金文の製作技法について
  7. ^ 山本 2020
  8. ^ 松丸道雄 1977


「金文」の続きの解説一覧

金文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:24 UTC 版)

中国の書道史」の記事における「金文」の解説

殷・周時代には各種青銅器作られ、この時代青銅器文化という。この文化中国古代文化特色づける最も重要な遺品であり、千有余年にわたるこの文化歴史は、中国古代の歴史であるともいえる。そして、その青銅器表現製作技術は、他のどの文化民族青銅器よりも優れとりわけ鐘と鼎がその最も代表的な青銅器とされた。よって、これに刻したり、鋳したりした文字鐘鼎文しょうていぶん)といい、金文ともいう。甲骨文書風直線的で線質は鋭利単調であったのに対し、金文のそれは曲線的で線質には逞しさがある。 殷代中期には、1字から20程度文字鋳込むようになり、周代に入ると製作の由来目的文章にして鋳込むようになった現存する青銅器文字は、すべて器の内側、またはその他の表面鋳込まれており、この方法は周代にまで継承された。青銅器のうち銘文有するものの大部分は、神および祖先を祭る儀式のための祭器である。この銘文には、鋳型にほって鋳出した鋳銘と、鋳造され青銅器の上に刀でほり込んだ刻銘との2種類がある。殷・周の金文のほとんどは鋳銘であり、戦国時代になって武器など刻銘現れる殷代の図象と文字との接点 字数少な殷代の金文は、絵画的文字とはいえないようなもの、つまり図象と呼ばれるものが中心である。この時代はすでに文字出来上がっているので、図象は文字とは異な体系をもつ。図象は王朝秩序対応する身分氏族標識)などの象徴であり、すべての氏族の図象の体系は、そのまま王朝支配形態表している。そして、図象標識固有名詞としてその氏族名対応するとき、それは氏族名を示す文字となる。図象は文字ではないが、図象標識として用いられるものに書法意識加えられると、そのまま文字となるのである文字は図象のような前段階幾重にも経験しながら、文字体系にたどり着く。 旧来の説では図象は殷代遺物考えられていたが、近世研究により図象の中にも周代初期のものがあり、両者の間にそれほど明確な区別はないことがわかっている。これらの図象は、前述のように文字起源成立関わる考えられ古文字研究者重要なテーマとなっている。その総数は四千数百にのぼり、重複除外した殷周青銅器銘文数の半ば占める。図象以外の殷代の金文は、第5期甲骨文字近似している。 甲骨文や金文は、現在の漢字の祖形である。しかし、文字としてはすでにかなり発達した段階にあり、更に始原的な文字発掘される可能性秘めているまた、中国書法直筆(中鋒)による強い筆線を正統としているが、甲骨文や金文には線に鋭さ力強さ感じることができる。近年甲骨文や金文が書道篆刻作品取り入れられることも多くなっている。

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金文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:42 UTC 版)

印章」の記事における「金文」の解説

もっとも古い書体一つであり可読性低く落款等を除いてあまり使われない

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金文

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:53 UTC 版)

名詞

きんぶん

  1. 古代中国において青銅器鋳込まれた又は刻み込まれ文字甲骨文字引き継ぎ漢字の祖形を示す。代から戦国時代末期代のものまであるが、時代のものが有名。石に刻まれたものを石文といい、合わせて金石文という。また、これを研究する学問を、金石学という。

発音(?)

きんぶん
IPA: /ki̞mbɯɴ/

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