CreateParams

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

CreateParams クラス

コントロールの作成時に必要な情報をカプセル化します。

名前空間: System.Windows.Forms
アセンブリ: System.Windows.Forms (system.windows.forms.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Class CreateParams

Visual Basic (使用法)

Dim instance As CreateParams

C#

public class CreateParams

C++

public ref class CreateParams

J#

public class CreateParams

JScript

public class CreateParams

解説

CreateParams の情報を使用して、コントロールの初期状態および外観についての情報を渡すことができます。Control から派生したほとんどのコントロールは、CreateParams プロパティをオーバーライドして、適切な値を渡したり、CreateParams に追加情報を含めたりします。

コントロール パラメータの作成の詳細については、MSDN ライブラリにあるプラットフォーム SDK ドキュメントの CreateWindow 関数、CreateWindowEx 関数、CREATESTRUCT 構造体の各トピックを参照してください。

メモ
Style プロパティ、ExStyle プロパティ、および ClassStyle プロパティを設定するときに使用する定数は、Winuser.h ヘッダー ファイルの中に定義されています。このファイルは、プラットフォーム SDK または Visual Studio .NET によってインストールされます。

使用例

Button から派生した MyIconButton という名前のクラスを作成し、ボタンにイメージではなくアイコンを表示するために必要な実装を提供するコード例を、次に示します。CreateParams プロパティが拡張され、ボタンに Image ではなく Icon を表示するための値が Style プロパティに追加されます。

J#

import System.*;
import System.Drawing.*;
import System.Windows.Forms.*;
import System.Runtime.InteropServices.*;
import System.Diagnostics.*;
import System.IO.*;
import System.Security.Permissions.*;

/** @attribute SecurityPermission(SecurityAction.Demand, Flags = SecurityPermissionFlag.UnmanagedCode)
 */
public class MyIconButton extends Button
{
    private Icon icon;

    public MyIconButton()
    {
        // Set the button's FlatStyle property.
        set_FlatStyle(get_FlatStyle().System);
    } //MyIconButton

    public MyIconButton(Icon ButtonIcon)
    {
        // Assign the icon to the private field.   
        this.icon = ButtonIcon;

        // Size the button to 4 pixels larger than the icon.
        this.set_Height(icon.get_Height() + 4);
        this.set_Width(icon.get_Width() + 4);
    } //MyIconButton

    /** @property 
     */
    protected CreateParams get_CreateParams()
    {
        // Extend the CreateParams property of the Button class.
        CreateParams cp = super.get_CreateParams();

        // Update the button Style.
        cp.set_Style(cp.get_Style() | 0x40); // BS_ICON value
        return cp;
    } //get_CreateParams

    /** @property 
     */
    public Icon get_Icon()
    {
        return icon;
    } //get_Icon

    /** @property 
     */
    public void set_Icon(Icon value)
    {
        icon = value;
        UpdateIcon();

        // Size the button to 4 pixels larger than the icon.
        this.set_Height(icon.get_Height() + 4);
        this.set_Width(icon.get_Width() + 4);
    } //set_Icon

    protected void OnHandleCreated(EventArgs
 e)
    {
        super.OnHandleCreated(e);

        // Update the icon on the button if there is currently an icon
 assigned 
        // to the icon field.
        if (icon != null) {
            UpdateIcon();
        }
    } //OnHandleCreated

    private void UpdateIcon()
    {
        IntPtr iconHandle = IntPtr.Zero;

        // Get the icon's handle.
        if (icon != null) {
            iconHandle = icon.get_Handle();
        }

        // Send Windows the message to update the button. 
        SendMessage(get_Handle(), 0x00F7 /*BM_SETIMAGE value*/, 
            1 /*IMAGE_ICON value*/, (iconHandle.ToInt32())); 
        
    } //UpdateIcon

    // Import the SendMessage method of the User32 DLL.   
    /** @attribute DllImport("user32.dll", CharSet = CharSet.Auto)
     */
    public static native IntPtr SendMessage(IntPtr
 hWnd, int msg, 
        int wParam, int lParam);
} //MyIconButton

標準の Button コントロールのインスタンスと、上記の例で作成した派生コントロール MyIconButton のインスタンスを作成するコード例を、次に示します。この例では、アプリケーションと同じ場所に、Default.ico という Icon ファイルが格納されている必要があります。アプリケーションが起動すると、Default アイコンが MyIconButton ボタン上に表示されます。Default アイコンが存在しない場合、ボタンの表面は空白になります。標準の Button をクリックすると、OpenFileDialog ボックスが表示され、MyIconButton 上に表示する新しいアイコンを選択できるようになります。

J#

public class MyApplication extends Form
{
    private MyIconButton myIconButton;
    private Button stdButton;
    private OpenFileDialog openDlg;

    public static void main(String[]
 args)
    {
        Application.Run(new MyApplication());
    } //main

    public MyApplication()
    {
        try {
            // Create the button with the default icon.
            myIconButton = new MyIconButton(new
 Icon(Application.
                get_StartupPath() + "\\Default.ico"));
        }
        catch (System.Exception ex) {
            // If the default icon does not exist, 
            // create the button without an icon.
            myIconButton = new MyIconButton();
            Debug.WriteLine(ex.ToString());
        }
        finally {
            stdButton = new Button();

            // Add the Click event handlers.
            myIconButton.add_Click(new EventHandler(this.myIconButton_Click));
            stdButton.add_Click(new EventHandler(this.stdButton_Click));

           // Set the location, text and width of the standard button.
           stdButton.set_Location(new Point(myIconButton.get_Location().
               get_X(), myIconButton.get_Location().get_Y() 
               + myIconButton.get_Height() + 20));
           stdButton.set_Text("Change Icon");
           stdButton.set_Width(100);

// Add the buttons to the Form.
this.get_Controls().Add(stdButton);
this.get_Controls().Add(myIconButton);
      }
    } //MyApplication

    private void myIconButton_Click(Object
 Sender, EventArgs e)
    {
        // Make sure MyIconButton works.
        MessageBox.Show("MyIconButton was clicked!");
    } //myIconButton_Click

    private void stdButton_Click(Object Sender,
 EventArgs e)
    {
        // Use an OpenFileDialog to allow the user to assign a new image
 to 
        // the derived button.
        openDlg = new OpenFileDialog();
        openDlg.set_InitialDirectory(Application.get_StartupPath());
        openDlg.set_Filter("Icon files (*.ico)|*.ico");
        openDlg.set_Multiselect(false);
        openDlg.ShowDialog();
        if (!(openDlg.get_FileName().Equals(""))) {
            myIconButton.set_Icon(new Icon(openDlg.get_FileName()));
        }
    } //stdButton_Click
} //MyApplication

継承階層

System.Object
  System.Windows.Forms.CreateParams

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0

参照

関連項目
CreateParams メンバ
System.Windows.Forms 名前空間
Control.CreateParams プロパティ

CreateParams コンストラクタ

CreateParams クラスの新しいインスタンスを初期化します。

名前空間: System.Windows.Forms
アセンブリ: System.Windows.Forms (system.windows.forms.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Sub New

Visual Basic (使用法)

Dim instance As New CreateParams

C#

public CreateParams ()

C++

public:
CreateParams ()

J#

public CreateParams ()

JScript

public function CreateParams ()

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework

サポート対象 : 2.0、1.1、1.0

参照

関連項目

CreateParams クラス
CreateParams メンバ
System.Windows.Forms 名前空間

CreateParams プロパティ

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Caption	コントロールの初期テキストを取得または設定します。
	ClassName	コントロールの派生元の Windows クラスの名前を取得または設定します。
	ClassStyle	クラス スタイル値のビットごとの組み合わせを取得または設定します。
	ExStyle	拡張ウィンドウ スタイル値のビットごとの組み合わせを取得または設定します。
	Height	コントロールの初期の高さを取得または設定します。
	Param	コントロールの作成に必要な追加のパラメータ情報を取得または設定します。
	Parent	コントロールの親を取得または設定します。
	Style	ウィンドウ スタイル値のビットごとの組み合わせを取得または設定します。
	Width	コントロールの初期の幅を取得または設定します。
	X	コントロールの左の初期位置を取得または設定します。
	Y	コントロールの上部の初期位置を取得または設定します。

参照

関連項目

CreateParams クラス
System.Windows.Forms 名前空間
Control.CreateParams プロパティ

CreateParams メソッド

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	ToString	オーバーライドされます。

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)

参照

関連項目

CreateParams クラス
System.Windows.Forms 名前空間
Control.CreateParams プロパティ

CreateParams メンバ

コントロールの作成時に必要な情報をカプセル化します。

CreateParams データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリック コンストラクタ

	名前	説明
	CreateParams

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Caption	コントロールの初期テキストを取得または設定します。
	ClassName	コントロールの派生元の Windows クラスの名前を取得または設定します。
	ClassStyle	クラス スタイル値のビットごとの組み合わせを取得または設定します。
	ExStyle	拡張ウィンドウ スタイル値のビットごとの組み合わせを取得または設定します。
	Height	コントロールの初期の高さを取得または設定します。
	Param	コントロールの作成に必要な追加のパラメータ情報を取得または設定します。
	Parent	コントロールの親を取得または設定します。
	Style	ウィンドウ スタイル値のビットごとの組み合わせを取得または設定します。
	Width	コントロールの初期の幅を取得または設定します。
	X	コントロールの左の初期位置を取得または設定します。
	Y	コントロールの上部の初期位置を取得または設定します。

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	ToString	オーバーライドされます。

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)

参照

関連項目

CreateParams クラス
System.Windows.Forms 名前空間
Control.CreateParams プロパティ