葉巻きたばこ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/27 07:22 UTC 版)
構造
葉巻は、内側に詰められるフィラー(filler 填充葉)と呼ばれる葉と、フィラーをまとめるバインダー(binder 中巻葉、省かれているものもある)と呼ばれる葉、そして外側を巻くラッパー(wrapper 上巻き葉)と呼ばれる葉で構成される。いずれもタバコの葉だが、産地、栽培方法、熟成方法がそれぞれ異なる。ただしキューバ産の葉巻は 100% ハバナ葉から作られる。
紙巻たばこと同じように細かく刻んだ葉をフィラーに使うものを「ショートフィラータイプ」、刻まない一枚(もしくはそれ以上)の葉をフィラーにしたものを「ロングフィラータイプ」と呼ぶ。特殊な例としてはミドルフィラーと呼ばれるラッパーの検品で弾かれた製品を再度まき直した葉巻も存在する。一般にドライシガーは大半がショートフィラー・マシンメイドである。
シガーラベルとリング
葉巻ブランドごとに特色のある、シガーラベルとリング(シガーバンド)がある。
「シガーラベル」とは葉巻を封入した箱の裏蓋を封じた紙である。当初は簡単な図柄だったが、模造品対策として、例えばハバノスの箱では20色もの多色刷り石版印刷や箔押し加工が行われてきた。1920年代以降は写真製版印刷のラベルが用いられている。写真製版導入前の物は美術的な評価が高く、現在では石版印刷の再現が難しいことから骨董品としても珍重されている[3]。
「リング」は葉巻1つ1つに巻かれている帯で、葉巻のブランドの判る図版が組み込まれている。リングの本来の目的は、「白い手袋や素手がヤニで黄ばむことを避けるためだったが、後にその葉巻のブランドの意匠を明確に主張するためのものにと意義が変化して今日に至った」といわれている。なお、喫煙の際にはリングが添付している物は無理にヘッド方向へずらしながら外すとラッパーを痛める恐れがあるため、燃焼が進んで糊が溶けてから剥がす、もしくは着火前に湿り気を確認するために揉みながらほどいて外しておくことが推奨される。
注釈
出典
- ^ a b “JT、ピースの“リトルシガー”を数量限定で発売 高価でも若年層に人気”. ITmedia ビジネスオンライン (2019年11月27日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年11月25日). “葉巻の一種「リトルシガー」増税へ 政府・与党検討”. 産経ニュース. 2020年1月9日閲覧。
- ^ シガーラベルの世界 ~葉巻の箱の小さな芸術~(たばこと塩の博物館)
- ^ 日本唯一の葉巻情報サイト「シガーナビ」より
- ^ 柘植製作所小冊子『Cigars』
- ^ “葉巻の正しい吸い方は肺に入れる?ふかす?どちらが正解か解説!”. SUPARI (スパリ) (2020年1月7日). 2021年2月12日閲覧。
- ^ “キューバ葉巻の売上高最高 中国が輸出先3位に”. 共同通信社 (2018年2月27日). 2018年3月2日閲覧。
- ^ a b c d 日本の葉巻 - 日本たばこ産業
- ^ 高度成長期の青春像 1960〜1975 - たばこと塩の博物館
- ^ 葉巻の一種「リトルシガー」増税へ 政府・与党検討 産経新聞社、2019年11月25日(2021年9月2日閲覧)。
- ^ たばこ税等に関する資料 財務省、2021年9月2日閲覧。
- ^ 令和2年度税制改正の大綱(4/9) 財務省、2021年9月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 懐かしい日本のタバコ歴史博物館⑱ 葉巻 - リビングショップ安藤
- ^ 日本専売公社東京工場・工場史編集委員会 編著『たばこと共に七十余年』日本専売公社東京工場発行、1982年、pp.178、181、184-185、187-189
- ^ 恩賜葉巻
- ^ 幻の葉巻。パンドール。 - cigarjapan.com
- ^ a b c d e f 、日本タバコカタログ 08 葉巻タバコ編
- ^ 葉巻の世界へようこそ - シリウスタバコ
- ^ “リトルシガー「ランバージャック」「シルクロード」廃盤のお知らせ 大阪京橋たばこセンターこだま”. 2020年11月12日閲覧。
- ^ Cigar Smoking(ACS)
- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ [3]
- ^ 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬. 角川文庫. (2017年7月14日)
- ^ 葉巻が大好きなシュワちゃん、シガー・スモーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれる
- ^ 写真:【還暦祭】レジェンド記者が目撃したジャイアント馬場の「後楽園ホールボヤ騒ぎ」 | 東スポWEB
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