灰吹法
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灰吹法(はいふきほう)は、金や銀を鉱石などからいったん鉛に溶け込ませ、さらにそこから金や銀を抽出する方法。金銀を鉛ではなく水銀に溶け込ませるアマルガム法と並んで古くから行われてきた技術で、旧約聖書にも記述がある。
- ^ a b 小葉田淳 『日本鉱山史の研究』 岩波書店、1968年
- ^ 吾妻潔/著「灰吹法」『世界大百科事典24』より(平凡社、1972年)
- ^ 田谷博吉 『近世銀座の研究』 吉川弘文館、1963年
- ^ 小泉 2016, p. 24.
- ^ 共同通信 「7世紀後半に銀精錬 石見の源流、飛鳥に」 2007年6月28日
- ^ 朝日新聞 「飛鳥池遺跡で銀精錬 石見より900年早く」 2007年06月29日
- ^ a b 奈良文化財研究所 「古代の金・銀精錬を考える」 2007年
- ^ 坩堝(るつぼ)に利用したとみられる土器片などを分析。薄手の坩堝片や土器片から銀と共に鉛やビスマスなどを検出、ピット状の穴がある凝灰岩製坩堝の内壁に残る残滓から、銀とともに鉛を検出した。これは、銀を熔解する作業に鉛が関与した痕跡である。
- ^ 「灰吹法」と呼ぶ技術は英語では「cupellation」と呼ばれる。日本で「cupellation」を「灰吹法」と呼ぶのは、灰を敷き詰めた炉や坩堝(るつぼ)を用いることによると考えられている。
- ^ 山根俊久『石見銀山に関する研究』(石東文化研究会、1932年)
- ^ 山根1932や、日本学士院『明治前日本鉱業技術発達史新訂版』(野間科学医学研究資料館、1982)、田中健夫『中世海外交渉史の研究』(東京大学出版会、1959年)など
- ^ 小葉田淳/著「石見銀山」『世界大百科事典2』(平凡社、1988年)ISBN 4-582-02200-6 や、小葉田淳/著「石見銀山」『國史大事典第1巻』(吉川弘文館、1979年)ISBN 4-642-005013、遠藤浩巳「石見銀山の鉱山技術」(小野正敏・五味文彦・萩原三雄編『中世の対外交流 場・ひと・技術』高志書院、2006年)、秋田洋一郎「十六世紀石見銀山と灰吹法伝達者慶寿禅門-日朝通交の人的ネットワークに関する一試論-」(『ヒストリア』207号、2007年11月)など
- ^ 石見銀山展実行委員会編『輝きふたたび石見銀山展』山陰中央新報社、2007年、p. 25.
- ^ 「黄金の国々 甲斐の金山と越後・佐渡の金銀山」実行委員会編『黄金の国々 甲斐の金山と越後・佐渡の金銀山』2012年、p. 7.
- ^ 濱下武志編『東アジア世界の地域ネットワーク』山川出版社1999年、158頁
- ^ 石見銀山展実行委員会 『輝きふたたび 石見銀山展』 島根県立古代出雲歴史博物館、石見銀山資料館、山陰中央新報社、2007年
- ^ 後藤在吉/著「南蛮吹」『世界大百科事典21』より(平凡社、1988年)ISBN 4-582-02200-6
- ^ 後藤在吉/著「南蛮吹」『世界大百科事典21』より(平凡社、1988年)ISBN 4-582-02200-6
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