ばい‐しょう〔‐セウ〕【×焙焼】
焙焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/29 00:15 UTC 版)
焙焼(ばいしょう)とは、空気の存在下で硫化鉱等を高温に加熱する工程を言う。 鉱石を処理する工程の一つである。 より具体的に言うと、焙焼とは気固反応を加熱しながら行う製錬工程であり、次の工程に最適な化学組成に変えることを目的としている。 焙焼の前には、鉱石は浮遊選鉱等によってある程度は不純物を除去されていることが多い。 精鉱は、焙焼のために他の原料と混合されていることもある。 焙焼は有効な技術だが、大気汚染の重大な原因ともなり得る。[1]
- ^ グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン. ISBN 978-0-08-037941-8。
- ^ “Peter Nosko”. ニピッシング大学. 2014年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月30日閲覧。
- ^ “Photo History of Sudbury's Stressed Environment”. Users.vianet.ca. 2018年9月21日閲覧。
- ^ Ray, H.S. (1985). Extraction of Nonferrous Metals. Affiliated East-West Press Private Limited. pp. 131, 132. ISBN 81-85095-63-9
焙焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/26 03:40 UTC 版)
詳細は「焙焼」を参照 焙焼は、加熱による気固反応であり、酸化や、塩化、硫酸化、加水分解などを起こす。 焙焼の一般的な例としては、金属硫化鉱の酸化がある。金属硫化物は空気の存在下で加熱され、空気中の酸素が硫化物と反応し、二酸化硫黄ガスと金属酸化物の固体が生成される。焙焼により生成した固体は「焼鉱」と呼ばれることがある。酸化焙焼の温度とガスの条件により、供給される酸化鉱が完全に酸化されるとき、「完全焙焼」と呼ぶ。反射炉や電気炉で前処理される場合には、供給される精鉱を完全に酸化させるのに必要な量の酸素を与えず焙焼する場合もある。これは硫黄が部分的にしか取り除かれないため「部分焙焼」と呼ばれる。硫化鉱を酸化物にするのではなく硫酸塩になるように温度とガスの条件を調整すると、「硫酸化焙焼」をすることができる。温度とガスの条件を調整することで、いくつかの金属の硫化物を含む精鉱(例えば硫化銅と硫化鉄の両方が含まれている)に対して、一つの金属は硫酸塩にし、他の金属は酸化物にするといった焙焼ができる。これは「選択硫酸化焙焼」と呼ばれる。
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