jitterとは? わかりやすく解説

jitter

別表記:ジッター

「jitter」の意味・「jitter」とは

「jitter」とは、主に通信信号処理分野用いられる専門用語である。一般的には信号データタイミングばらつき不安定さを指す。具体的には、デジタル信号送受信において、予定されタイミングからのずれや、そのずれの度合いを「jitter」と表現する

「jitter」の発音・読み方

「jitter」の発音は、IPA表記では /ˈɪtər/ となる。IPAカタカナ読みでは「ジッター」となる。日本人発音する際のカタカナ英語読み方は「ジッター」となる。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「jitter」の定義を英語で解説

「jitter」は、"the variation in latency as measured in the variability over time of the latency across a network"と定義される。これは、「ネットワーク全体遅延時間変動性として測定される遅延変動」という意味である。

「jitter」の類語

「jitter」の類語としては、「fluctuation」や「variation」がある。これらの単語も「jitter」と同様に、何かが一定でなく変動している状態を表す。

「jitter」に関連する用語・表現

「jitter」に関連する用語としては、「latency」や「packet loss」がある。「latency」は通信遅延時間を、「packet loss」はデータパケットの喪失を指す。

「jitter」の例文

1. The jitter in the network was causing communication problems.(ネットワークジッター通信問題引き起こしていた。)
2. We need to reduce the jitter to improve the quality of the video call.(ビデオ通話品質向上させるためには、ジッターを減らす必要がある。)
3. The system measures the jitter and latency of the network.(そのシステムネットワークジッター遅延測定する。)
4. High jitter can lead to choppy audio or video.(高いジッター音声映像途切れる原因となる。)
5. The jitter value is too high for stable communication.(安定した通信にはジッター値が高すぎる。)
6. The device has a feature to compensate for network jitter.(そのデバイスにはネットワークジッター補償する機能がある。)
7. The jitter in the signal was causing errors in the data.(信号ジッターデータエラー引き起こしていた。)
8. The software provides real-time jitter analysis.(そのソフトウェアリアルタイムジッター分析提供する。)
9. The jitter is calculated by measuring the delay variation between packets.(ジッターパケット間の遅延変動測定して計算される。)
10. The jitter buffer is used to smooth out the variations in packet arrival times.(ジッターバッファはパケット到着時間変動スムーズにするために使用される。)

ジッター【jitter】

読み方:じったー

電気信号時間的な揺れ原因とする、映像音声乱れ。または、データ通信における伝送速度ばらつき


ジッター 【jitter】

VTRPCM録音装置における再生信号時間軸上のゆらぎで1Hz上の比較的高い周波数成分を持つ揺れのことをいう。記録媒体磁気テープ用い装置では、キャプスタン系の回転むら回転ヘッド方式での回転むらなど、トランスポート系に起因する ことが多い。ジッターはVTRでは再生画面のゆらぎや色の変化原因となり、PCM記録では符号誤りエラー)の原因となる。

Jitter

電気信号パルス)の立ち上がり、立ち下がりのタイミング変動またはその変動量のこと。

ジッタ

読み:じった
英語:jitter

狙い速度あるいは周期対し,その値の周辺変動振動)することをいう.例えチェーンによる駆動ではチェーンピッチ対応して速度変動生じ画像バンディングとなってしま状の画像現われる

ジッタ

別名:ジッター
【英】jitter

ジッタとは、通信オーディオ関連機器などにおいて発生する信号時間的なズレ揺らぎのことである。

ジッタは、主に信号の読取装置わずかな不安定さや、あるいは信号伝送経路影響などによって発生する。ジッタが発生すると、信号隣接する信号干渉するなどして、ノイズ音とび音質画質劣化などの原因になりやすい。


ジッター

(jitter から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 23:33 UTC 版)

ジッター (Jitter) とは、電気通信などの分野において、時間軸方向での信号波形の揺らぎの事であり、その揺らぎによって生じる映像(動画)等の乱れのことも指す。「いらいらする」という意味の英語"Jitter"に由来する。 ITU-T勧告G.810ではタイミング信号の位相変動の周波数が10[Hz]以上である短期的位相変動と定義されている。なお、10[Hz]未満をワンダー/ワンダ(Wander)という。

概要

アナログ信号

アナログ信号では厳密に一定周期で繰り返されるべき波形が部分的に早くなったり遅くなったりすることや、受信側で再生した場合にそれによって引き起こされる品質低下の要素を指す。

デジタル信号

デジタル信号では、基準クロックや信号データの波形の位相の揺らぎによって起き、最悪の場合には受信側でのデータエラーなど[1]の原因となる。デジタル信号でのジッタは、ランダムジッタとデターミニスティックジッタに分類できる。

ランダムジッタ
ランダムジッタ (Random jitter、RJ) は正規分布に従う時間軸方向での信号波形の揺らぎであり、データ信号やクロック信号の波形にランダムな時間的揺らぎが含まれることで生じる。高速化したデジタル信号の伝送では、信号波の立ち上がりと立ち下がりの傾きの変化も位相揺らぎの要素となるために、電源電圧やグランド電圧の乱れもランダムジッタの原因となる。
デターミニスティックジッタ
デターミニスティックジッタ(Deterministic jitter、DJ、ディタミニスティクジッタ、確定的ジッタ、決定論的ジッタ、限定ジッタ、Bounded Jitter)はデータやクロックに依存して受信信号の波形タイミングが変化するジッタであり、同一のデータ/クロックでは常の一定のジッタが生じる性質のものである。シンボル間干渉 (Inter-symbol interference, ISI) とも関連する。RJとDJを合わせてトータルジッタと呼ばれる。ジッタは高速デジタル伝送におけるシグナルインテグリティ (Signal integrity, SI) に関わる要素である。

ネットワークにおいて

インターネットではパケットの伝送時間(レイテンシ)が一定しない状況を指し、ストリーミング配信される映像・音声等の乱れ、オンラインゲームにおける挙動の乱れ等の原因となる。また、インターネット関連の中継・伝送装置の安定性を示す性能指標の1つとして「ジッタ特性」がある。

脚注

  1. ^ クロックをデータ信号に重積している方式ではデータエラーだけでなくクロック信号によるタイミングも失う可能性がある。

関連項目



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