JK-FF
読み方:ジェーケーフリップフロップ
別名:JKフリップフロップ
JK-FFとは、順序論理回路を構成するために使用されるFF(フリップフロップ)回路の一種である。
JK-FFは、入力端子JとKの状態の組み合わせにより、出力端子Qおよびその反転出力である~Qにクロックに同期して新しい状態を出力する。また、RS-FF(RSフリップフロップ)、T-FF(Tフリップフロップ)など、他のタイプのフリップフロップと同じ動作をさせることができる。このような多機能性から、JK-FFは万能FFとも形容される。
- リセット
入力端子JとKがそれぞれ0,1である場合、出力端子Qは0となる。 - セット
入力端子JとKがそれぞれ1,0である場合、出力端子Qは1となる。 - 維持
入力端子JとKがそれぞれ0,0である場合、出力端子Qは前の状態と同じ状態を維持する。 - 反転
入力端子JとKがそれぞれ1,1である場合、出力端子Qは前の状態が反転した状態となる。
ちなみに、JK-FFの名称の由来としては、諸説あるが、一説には、後のノーベル物理学賞受賞者であるジャック・キルビー(Jack Kilby)がこの回路の開発に携わった際、セット用およびリセット用の入力端子の名前としてJとKを割り当ててから、JK-FFという名称が使われるようになったといわれている。
参照リンク
Flip-flop - (英文)
- JK-FFのページへのリンク