Z・E・Tプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 03:59 UTC 版)
「ZETMAN」の記事における「Z・E・Tプロジェクト」の解説
脱走したプレイヤーの殲滅を目的とし、プレイヤーに対抗出来る生命を創造することが目的。N・E・Tプロジェクトと同じく、霧島と神崎が中心となっていた模様。ちなみにZ・E・Tという名称は、N・E・Tプロジェクトの実験データにおいてN・E・Tの"N"が90°回転し、"Z"に見えたことに由来する。 Z・E・T / ZET(ゼット) 脱走したプレイヤーの殲滅を目的とし、プレイヤーに対抗出来る生命体。また、この生命体が覚醒した状態を指す。霧島の考案したシステムを使い、神崎によって生み出されたジンが唯一の成功例。普段はZET細胞の割合が低く、限りなく人に近い生命体である。覚醒を止め人の姿に戻るためには周りにいるプレイヤーを殺さなければならない。 主な変身方法は、覚醒補足成剤の使用か瀕死の重傷を負ってZET細胞をショックで覚醒させるかのどちらかであった。また、完全なZETになるにはZET細胞を三回爆発させる必要があり、これは主に感情の爆発によって引き起こされる。 ガム使用時では全身が白一色で統一された歪な姿にしかなれず、細胞状態が不安定なためすぐにメルトダウンが始まってしまう。犀刀の角、または覚醒の杭を模したセラミック製の杭を心臓に打ち込んだ結果、白と黒を基調とした姿へと変化(「白ZET」とも呼ばれる)。後に早苗の作ったガムで自由にこの姿になれるようになる。 アマギタワーでのテロの際、灰谷が用意した覚醒の杭を打ち込んだことで遂に完全体へと覚醒する。しかし当初は自我を失っており、読み切り版ZETMANにおけるゼットマン最終段階を彷彿させる、顔の隠れた姿となっていた。一時的にだが読み切り版同様、翼と尻尾すら生えていた。 ジンのクローンに謎の薬品を打ち込まれて以降、記憶が途切れる症状が度々発生。また、頭部から延びる物質が顔面を覆おうとする現象が何度か起きており、赤子がいる場所で戦おうとしたコウガに対する怒りと悲しみにより再び顔が隠れて一時的に自我を失った。これらについては第一幕では明かされる事はなく、ZETに関しては未だ多くの謎が秘められている。 アニメ版では放火魔戦で既に白ZETになっており、更にセラミック製の杭を打ち込んだ際には一時的に完全体となった。しかし海老蔵との戦いの最中に杭が砕け、白ZETに戻る。以降は終盤で覚醒するまで全身白の不完全な姿であった。また、コウガはZETを自分の理想のヒーロー像として「ゼットマン」と呼んでいた。最終局面では、コウガとの戦闘の際に翼と尻尾が生え、顔が隠れた姿に変異しかけるが、ジン自身の意志力で正気に戻った(尻尾のみ残ったまま)。 なお、原作ではジンはジャケットにのみ皮膚と衣服を同化させる薬を使っているため、完全体になるまではZETになってもズボンは履いたままだった(アニメではその時々に応じて変わる)。 プロトタイプ 霧島が考案し、ジンを生み出したシステムを使わずに造られたZETの前段階。同一デザインから作成されたため、外見は類似しているが、能力・知能ともにZETに遠く及ばない。初めて変身したジンにわずか一撃で倒された。 完全体(かんぜんたい) ZETの最終形態。ジンを人にすることを目標としていた神崎にとっては人の状態で細胞が安定することを指し、プレイヤーを滅ぼすことを求めている人間達にとってはZETの状態で安定することを指す。赤と黒を基調とした姿が特徴的。完全体となってからは、ジンの側に居るプレイヤーはジンの左手の暴きの輪によって強制的に裏返ってしまうようになり、そのプレイヤーが死ぬか抑制の指輪を身に付けて裏返りを解くまで、ジンは人の状態に戻れなくなる。アニメ版ではZETの暴きの輪で強制的に裏返ったプレイヤーは二度と人間の姿になれなくなると語られている。 覚醒補足成剤(かくせいほそくせいざい) / ガム 人の状態のジンをZETへと覚醒させ、肉体の破損を修復する効果のある薬。通称通りガム状をしており、噛んでからしばらく経つと覚醒がはじまり変身するが、効果は一定時間で切れる。使用後しばらくしてから、激痛が走る副作用がある。
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