X68000系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 08:32 UTC 版)
X68000 そのハードウェア設計にあわせ、アクション性が向上し、ユーザにあわせ難易度も上がっている。 最大の違いは最終ボスが強化され倒し方も変わった事であるが、その他ストーリー等にも細かい変更点が存在。スクロールがドット単位になりグラフィックは256色で描き直されている。動作速度とスプライト表示数を考慮し、多重スクロールの枚数が減っている。また画面解像度もMSX2と同様のものになっている。サウンドはステレオでアレンジされ、川合将明により新曲が5曲追加されている。 また、スプライトが左右反転で描画されるため、剣と盾の持ち手が固定されない。 スーパーファミコン ほぼ忠実にX68000版が移植されているがグラフィック等に変更はあり、全体的に暗く落ち着いた色使いがなされている。難易度設定なし。 敵キャラクタが無限に出てくる、敵キャラクタが障害物をすり抜ける等の作り込みの甘さや、「主人公の敵に対し剣の当たり判定」「敵キャラクタからの主人公のダメージ判定」が一定しておらず、視覚的には「(主人公が敵に対し剣で)当たっていないのに敵へダメージを与えられる」「(主人公が敵と)当たっていないのにダメージを受ける」という事もあり、難易度がかなり高い。 サウンドはステレオにアレンジされており、オリジナルの楽曲もあったが、明らかに他機種とは作風が異なっている(独特の音色を使う傾向があり、特に「翼を持った少年」および「バレスタイン城」のイントロに関してはパペパプーと聞こえると言われている)。オープニングとエンディングがオリジナルのものだが、これも画風が明らかに異なった。多重スクロールをハードの機能で実現していたがX68000版と同様に枚数が少ない。バレスタイン城へ行くにはエドガーと話す必要がある等、シナリオも若干異なっている。 ファミリーコンピュータ ハードの能力の低さからIII最大の売りの一つだった多重スクロールは再現されていない。ただ動作速度は十分なものとなり、MSX版と対照的な作りになった。また一部カットされるなど若干ダンジョンの変更があり。作中の登場人物の身長差が激しい。難易度設定なし。 メガドライブ PCエンジン版とは逆に、X68000版をベースとしながらもマップ等においてPC-88版の仕様も見られる。難易度設定なし。多重スクロールをハードの機能で持っているということもあるが、家庭用他機種のような問題がなく完成度はパソコン版に見劣りしない。家庭用移植では最も忠実で出来も良いが、発売時期が遅く他機種での評価が確定した後だったのであまり評判にならなかった。BGMは、岩垂徳行と窪寺義明によってコンバートされた。 PlayStation 2 X68000版をベースにはしているが多くのアレンジが加えられている。ストーリーにアレンジが加えられ、省略された箇所がいくつか見られる。 街の中も選択式のマップになっている。 グラフィックアップや声優によるしゃべる演出を採用。 連射の廃止など攻撃アクションの変更。 アイテムの名称が一部変更されている。複数回使用可能だったアイテムが使用回数は1回になり複数所持が可能に。 レベルの最高値が16になり、レベルが上がるとHPが全快する。 一部を除き、スクロールなしで場面が切り替わる幅へとマップが細分化され、大きくアレンジが加えられている。一部画面では多重スクロールも見られるが、それでもマップが切り替わる幅が非常に狭いため、多重スクロールであるかどうかが分かりにくい。
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