『PEARL PIERCE 』(パール・ピアス)は、松任谷由実 (ユーミン)の13枚目のオリジナルアルバム。1982年 6月21日 に東芝EMI からリリースされた(LP :ETP-90175、CT :ZH28-1200)。1982年 9月13日 から1983年 2月6日 、『PEARL PIERCE~ようこそ輝く時間へ~』全国コンサートツアーが行われた。1982年11月1日 に東芝EMIの第1弾CD として初CD化(CA35-1001)。1985年 6月1日 に2度目のCD化(CA32-1139)。1999年 2月24日 にLPのブックレットを復刻し、バーニー・グランドマン によるデジタルリマスタリング で音質を大幅に向上したリマスタリングCD(TOCT-10646)とLP(TOJT-10646)をリリース。
解説
ユーミンが考える都会のOL はこんなトーンで暮らしているのではないかというのを意識したアルバム。サックスブルーをイメージカラーにして、グラスにかいた汗のように透明でアンニュイな、ユーミン自身一番凄く好きなアルバム。
ジャケット・アートディレクションは太田和彦 。ブックレットのイラストは安西水丸 が描いた。
キャッチコピー は「YUMINGの世界は恋、愛、想、波乱万丈。刺激的。 」
1982年の第24回日本レコード大賞 ベストアルバム賞を受賞。
本作発売にあたり「DANG DANG」が非売品サンプル7インチシングル盤 でシングル・カットされた(B面は「夕涼み」、規格品番 :PRT-1089)。
CD
全作詞・作曲: 松任谷由実、全編曲: 松任谷正隆。
#
タイトル
作詞
作曲・編曲
時間
1.
「ようこそ輝く時間へ -Come See the Amusement Park Illumination- [ 注釈 1] 」
松任谷由実
松任谷由実
4:39
2.
「真珠のピアス -Pearl Pierce- 」
松任谷由実
松任谷由実
5:44
3.
「ランチタイムが終わる頃 -Right When the Lunch Time Is Over- 」
松任谷由実
松任谷由実
3:58
4.
「フォーカス -Focus- 」
松任谷由実
松任谷由実
5:17
5.
「夕涼み -Stay, Summer Dream- 」
松任谷由実
松任谷由実
4:29
6.
「私のロンサム・タウン -My Lonesome Town- 」
松任谷由実
松任谷由実
4:09
7.
「DANG DANG 」
松任谷由実
松任谷由実
5:29
8.
「昔の彼に会うのなら -If You Were To See Your Ex-Boyfriend- 」
松任谷由実
松任谷由実
3:39
9.
「消息 -Your Rainy Blue Sweater- 」
松任谷由実
松任谷由実
4:25
10.
「忘れないでね -Don't Forget- 」
松任谷由実
松任谷由実
4:17
楽曲解説
ようこそ輝く時間へ
後楽園ゆうえんち のスカイフラワー[ 1] から見る当時の後楽園球場 をモチーフにした、大人の夏休みを描いた作品。
真珠のピアス
ファンレターに綴られたファンの実体験をもとに作られたという曲[ 2] 。TBS『ルージュの伝言』でドラマ化された(第6話、主演・高樹沙耶 )。
1998年の『Neue Musik 』、2012年の『日本の恋と、ユーミンと。 』、2022年の『ユーミン万歳! 』などベストアルバムへの収録回数も多い、この内『ユーミン万歳!』では2022 mixで収録された。
ランチタイムが終わる頃 -Right When the Lunch Time Is Over-
日比谷公園 を舞台にした、昼休みのOLの生態を歌った曲。1982年TBS『風の鳴る国境 明子と早苗』テーマソング。ユーミンと友達の南野陽子 が全ユーミンソングの中でも一番好きな作品だという。
フォーカス
当時、写真週刊誌の『FOCUS 』が創刊されて社会現象となったためにユーミンがタイトルを拝借して題材にした楽曲を作りたいと思って制作したとラジオなどで語っている。
夕涼み
上述の通り非売品サンプル7インチシングル盤 でシングル・カット。
2020年7月24日放送の「松任谷由実のYuming Chord 」にて、ユーミン自身が自分の夏の歌の中で最も気に入っていると発言した。
ユーミン自身は後年ラジオにて「もっと(自分に)歌唱力があれば良かったのに…」と本作について述べている。
ベストアルバムへの収録率は高く、バラード・ベスト『sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST 』、春夏ベスト『SEASONS COLOURS -春夏撰曲集- 』、自薦ベスト『ユーミンからの、恋のうた。 』に収録されている。
私のロンサム・タウン
新潟 のご当地ソング。晩秋のライブツアー途中のオフの情景を歌っていると言われている。歌詞の中に「ナホトカ 」が登場する。
DANG DANG
前作「昨晩お会いしましょう」のツアーで「土用波」というタイトルで初めて披露された。1984年富士フイルム 「ビデオテープスーパーHG HiFi」CMソング。1983年 に金子マリ がカヴァー。1995年 映画『キャンプで逢いましょう 』劇中歌。
上述の通り非売品サンプル7インチシングル盤 でシングル・カット。
『Neue Musik』、『日本の恋と、ユーミンと。』にも収録。
昔の彼に会うのなら
1976年 のポニーテール への提供曲「二人は片想い」が原曲。それ故に本作出版者はフジパシフィックミュージック ⦅© 1982 by FUJIPACIFIC MUSIC INC.⦆である(ユーミンが「松任谷由実」になってからの作品の大半は雲母音楽出版 ⦅© KIRARA MUSIC PUBLISHER⦆が出版者として登録)。
消息
忘れないでね
参加ミュージシャン
脚注
注釈
出典
外部リンク
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