JRN中継への対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:28 UTC 版)
「ニッポン放送ショウアップナイター」の記事における「JRN中継への対応」の解説
過去には土・日の福岡ドーム・北九州市民球場からのLF・MBS自社制作時の技術協力をKBCが担当できない場合、JRN単独系列ながらLF・QRとも個別の番組取引関係があり、かつMBSと資本面で兄弟的関係で、JRN・NRN発足前の1960年代初期には「FOLネット」を結んでいたRKB毎日放送が担当したことがある。RCCも『ヤクルト vs 広島』の福岡開催時に本来放送権がないRKBの技術協力となったことがあり、この時は速報チャイムを使用しなかった。 前述したとおり、2010年からJRNの土曜・日曜ナイターの放送がTBSラジオ側の方針として行わないことになったため、NRN・JRNクロスネット局であるMBS・TBC・RCCが、土・日曜の試合を、元からネット関係を締結していたLF-MBSライン予備カード兼用としてJRN系列局(HBC・CBC・RKB)にネットする場合のうち、ニッポン放送での放送がない場合は、他球場速報にJRNの速報チャイムを使用しているLF-MBSライン本番カード兼用として(もしくは予備カードからの繰上げで)ニッポン放送へのネットがある場合は速報チャイムなしとなっていたが、2018年からMBSは独自の速報チャイムを使用している。 2013年に、土・日曜のABCへの裏送り中継でNRNキー局のひとつである文化放送がTBSラジオ-JRNの速報チャイムを使用した。2015年4月19日はニッポン放送が乗り込み自社制作した阪神対巨人戦(阪神甲子園球場)で最初の他球場速報の時に、技術協力を行ったMBSのセッティングミスで誤ってJRNの速報チャイムが流れ、2回目にNRNのチャイムに修正された。 土・日曜のナイターが阪神またはオリックス主催でMBS制作の場合、中日・日本ハム、ソフトバンクに関係する試合が本番になる場合、LF-MBSに加え、MBSと同じJRN系列(HBCは基本NRNとのクロスだが、ナイターに関してはJRN単独) であるRKB(事実上「FOLスポーツネット」の復活)や、HBC・CBCいずれかとの変則ネットを組むパターンが生じる場合がある。また予備カードにJRN単独系列局制作のカードが組み込まれることがある。 2015年7月4日には、「オリックス vs ソフトバンク」で初めて本番カードでのMBS-LF-RKBの変則ネットが予定されていたが、雨天中止となり、RKBは他カードへの振り替えをしない方針に則って通常番組を、MBS・LFはTBCの裏送り(MBS-LF向け裏送り、自社向け-HBCにネット、STV-QR-NRN向け裏送りの三重制作)による「楽天 vs 日本ハム」の裏送りを受けた。 2016年5月14日には再び「オリックス vs ソフトバンク」が本番カードとなり、こちらは予定通り開催されたため、本番カードにおけるMBS-LF-RKBの変則ネットが実現した。この時はRKBが当該3局で唯一JRNで放送されたことを踏まえ、デーゲーム結果速報はチャイムはNRN(鐘)、JRN(電子音)とも使われなかった。 2016年7月30・31日には、「阪神 vs 中日」でMBS-LF-CBCの変則ネットが行われ、CBCからも中日ベンチのリポーターが派遣された(この時は高田寛之が担当していた)。MBSとLFでは予備カードとして「広島 vs DeNA」(RCC裏送り)・「日本ハム vs ソフトバンク」(HBC・30日のみ)・「ロッテ vs 楽天」(LF・31日MBSのみ) が組み込まれ、CBCは予備補充なしとした。5月14日同様速報チャイムはNRN(鐘)、JRN(電子音)とも使われなかった。 2018年4月28日には三度「オリックス vs ソフトバンク」が本番カードにおけるMBS-LF-RKBの変則ネットとなった。この時はJRNナイター廃止による対応もあり、デーゲーム結果速報は金曜日と同じMBS独自のチャイムを使用した。その後は非NRN扱いののニッポン放送制作による裏送りでも、MBS独自のチャイムが使われることがある。 TBSラジオ・JRNがネットワークとしてのナイター中継を廃止した2018年からは、QRと分担して系列の垣根を越えてRKB・HBCの関東地区での試合(西武・ロッテ主催や東京開催の日本ハム・ソフトバンク主催)の中継への裏送り(制作受委託)や乗り込み制作時の技術協力を担当することになり、QRは平日を、LFは主に週末を担当し、関東・関西(MBS)・広島(RCC裏送りまたはLF乗り込み)の各地区での試合開催がない時に平日のQRと同様にCBC・RKB・HBCから本番カードとしてネット受けすることになった一方、ヤクルト主催以外の中日・日本ハム・ソフトバンクのビジターゲームでのLF制作の本番カードをJRN系列局にもネットした事例は、2021年4月17日(土曜)の西武対ソフトバンク戦のLF=RKBネットが初となった(他球場速報チャイムはNRNのものを使用)。 乗り込み自社制作を除いた最初の実例は、2018年5月19・20日のRKB向けの「ロッテ vs ソフトバンク」(ZOZOマリン・デーゲーム)で、RKBからの解説者・リポーター派遣はなく、全面的にLFに委託する形だったが、速報チャイムはLF制作ながらRKBに合わせてJRNの速報チャイムを使用した。その後のRKB向けの放送では元TBSラジオの解説者がLF・QR制作中継に出演する事例もある。 2018年7月7・8日のHBC向けの「ロッテ vs 日本ハム」(ZOZOマリン・デーゲーム)では、解説者のみHBCから派遣し(7日=新谷博、8日=岩本勉)、実況とリポーターをLFのアナウンサーが担当した。速報チャイムはHBC・CBC・JRNネット時のTBCの3局共通の独自のものを使用した。 7月14日のオールスターゲーム第2戦(藤崎台県営野球場)は、MBSに加えてCBC・RKB・HBCがLFからのネット受けで放送した。 9月22日の「ソフトバンク vs オリックス」(ヤフオクドーム)は同日唯一ナイター開催のため、LFとMBSがRKBからのネット受け(解説:島田誠、実況:櫻井浩二、ベンチリポート:佐藤巧)で放送した。デーゲームの結果は速報チャイムを使用せずに伝えた。 9月30日は本番カードの「ヤクルト vs DeNA」(神宮球場)が台風24号の接近で中止となり、「日本ハム vs 西武」(札幌ドーム)をLFとMBSがHBCからのネット受け(解説:建山義紀、実況:卓田和広)で放送した。 沖縄県でのプロ野球公式戦が土曜・日曜ナイターで開催される場合は、JRN単独加盟局の琉球放送(RBCiラジオ)制作による実況中継も中継カードまたは予備カードとして組み入れられる。最初の実例は2021年7月4日(日曜)の「日本ハム vs ソフトバンク」(HBC・RKBにネット)の第1予備編成(本番カードは「DeNA vs 巨人」)である。 土・日曜のデーゲームの音源は以下のような形で提供・使用される。 JRN系列局が関東圏開催のビジターのデーゲームでLF技術協力の自社制作を行った試合(主に日本ハムまたはソフトバンクの対西武またはロッテとのビジターゲーム)=自社での素材収録待機に準じてJRN系列局の実況を使用 JRN・NRNのクロスネット局が二重制作を行った試合(主に広島主催での対中日・日本ハム・ソフトバンク戦でのRCC)=基本的には従来通りNRN系列局向けの実況をQRと共通で使用するが、稀にJRN系列局向けの実況を使用する場合もあり 関西圏開催の試合=基本的にLFがMBSの、QRがABCの実況を使用
※この「JRN中継への対応」の解説は、「ニッポン放送ショウアップナイター」の解説の一部です。
「JRN中継への対応」を含む「ニッポン放送ショウアップナイター」の記事については、「ニッポン放送ショウアップナイター」の概要を参照ください。
- JRN中継への対応のページへのリンク