IP
「IP」とは、知的な創作活動によって生まれた利益に対する権利のことを指す表現である。
「IP」とは・「IP」の意味
「IP」はIntellectual Property(インテレクチュアルプロパティ)の頭文字から取った略称で、日本語では知的財産と訳されている言葉だ。権利を意味するrightsを後ろにつけて、知的財産権として用いられることもある。「IP」の歴史は古く、中世イタリアで最初の特許が出されている。その後イギリスやアメリカにも、知的財産の権利は制度として根付いていった。日本においては江戸時代に「IP」と似た観念に関するお触れが出ているが、これは西洋で生まれたものとは別の流れの中で生まれたものである。西洋で「IP」の概念が生まれた理由は、中世のヨーロッパではギルドによって、市場への新規参入が難しくなっていたからである。ビジネスを活性化するためには、個人の権利を守る必要があったのだ。日本における「IP」で近年注目されているのが、ゲームやアニメなどのエンタメ関連である。作品そのものだけでなく、そこに付随しているキャラクターの権利も「IP」として評価されている。「IP」への意識が高まったことにより企業は商品を生産販売するだけでなく、コンテンツビジネスにまで発展させられるようになった。コンテンツビジネスとは、企業が所有している「IP」を活用して継続的な収益を得ていくというものである。原価はかからないので、オンライン環境ととても相性が良い。知的財産の取り扱いには2つの方向が存在する。1つ目はネットワーク上に「IP」を公開する方向である。もう一つはブラックボックス化して、外から見れないように管理する方向だ。どちらのやり方も一長一短あるため、どの企業も組み合わせて運用している。
新しい「IP」として、nftというものが注目を浴びている。nftとは代替可能トークンのことを指し、正式名称はNon Fungible Tokenという。ブロックチェーン技術が用いられているので、偽造や改ざんが難しいという特徴がある。マーケットを介した取引も活発で、アートやトレーディングカードなどの分野でnftは用いられている。
「IP」の熟語・言い回し
ここでは「IP」にまつわる熟語や言い回しのいくつかについて、解説していく。IP アドレスとは
IP アドレスとは、スマホやパソコンなどの機器一つ一つに割り当てられているインターネット上の住所のことを指す用語だ。IP アドレスがあることによってネットワーク上でデータを送受信する際に、通信相手を指定することが可能になる。インターネット上でページを閲覧する際やデータを送受信する際に、このアドレスは不可欠だ。
TCP IPとは
TCP IPとは、インターネット上で広く利用されている通信プロトコルのことである。Transmission Control Protocol Internet Protocolを省略したものがTCP IPと呼ばれている。プロトコルは通信規約という意味の専門用語で、コンピューターやスマホ同士が通信を行う際にこの通信プロトコルは不可欠となる。TCP IPは誰もが利用できるように、ISO(国際標準機構)によって管理されている。
TOEIC IPとは
TOEIC IPとは、学校や企業が主催することのできるTOEICのテストのことを指す言葉である。TOEIC IPテストと呼ぶのが一般的だ。TOEIC IPにはオンラインとペーパーとがあり、オンラインで受ける場合は受験会場に行く必要がない。費用面でもメリットが多く、普通にTOEICテストを受けるよりも予算を低く抑えることができる。ただTOEIC IPで受験しても公式認定証を発行してもらえないので、その点は注意が必要だ。
グローバルIPとは
グローバルIPアドレスとは、インターネットに接続する際に必要となるIPアドレスのことである。IPアドレスにはこのグローバルIPアドレスの他に、プライベートIPアドレスが存在する。プライベートIPアドレスは限られた場所でしか利用できないが、グローバルIPアドレスは世界中で利用可能だ。データの送受信で間違えが起こらないように、1人ずつ違うアドレスが割り振られている。
固有名詞の分類
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