Etudes de Virtuosité Op.72とは? わかりやすく解説

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モシュコフスキ:名人芸の練習曲

英語表記/番号出版情報
モシュコフスキ名人芸の練習曲Etudes de Virtuosité Op.72初版出版地/出版社: Gebethner 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ホ長調 E-durNo Data No Image
2 ト短調 g-mollNo Data No Image
3 ト長調 G-durNo Data No Image
4 ハ長調 C-durNo Data No Image
5 ハ長調 C-durNo Data No Image
6 ヘ長調 F-durNo Data No Image
7 変ホ長調 Es-durNo Data No Image
8 ハ長調 C-durNo Data No Image
9 ニ短調 d-mollNo Data No Image
10 ハ長調 C-durNo Data No Image
11 変イ長調 As-durNo Data No Image
12 変ニ長調 Des-durNo Data No Image
13 変イ短調 as-mollNo Data No Image
14 ハ短調 c-mollNo Data No Image
15 ロ長調 H-durNo Data No Image

作品解説

2008年4月 執筆者: 和田 真由子

モシュコフスキー作曲家ありながら、ヴィルティオーゾのピアニストでもあった。そのためこの《15練習曲でも、高度なテクニック要するものが多い。しかしいずれの曲も豊かな音楽性富んでおり、コンクール演奏会においてとりあげられる機会も多い。教育的には、ツェルニー40番完了しショパンエチュードに入る前段階教材として用いられるのが一般的なようだ。

第1番ホ長調/E-dur 4分の3拍子 ヴィヴァーチェ
はっきりした指の分離意識しつつも、メロディ大きなまとまり(4小節単位)を感じながら弾くことが大切。また、音が高音域にある時、強拍をうまく利用することで華やかな印象与えられる

第2番ト短調/g-moll 4分の2拍子 アレグロ・ブリランテ
冒頭から左手連なる連音符。fでしかもアレグロ・ブリランテで奏するにはなかなか訓練要する全ての音を均等に弾く練習必要だが、最終的には拍の頭にある主要な音の動き意識しながら、手首回転活かして奏するとよい。

第3番ト長調/G-dur 4分の4拍子 ヴィーヴォ・エ・コンフォーコ
右手、左手、ともに3和音のところで、うまく響き重なるよう聞きながら弾くことが大切。和音だけをとりだして弾く練習16分音符単音音の動きとりだして弾く練習なども有効である。

第4番ハ長調/C-dur 4分の4拍子 アレグロ・モデラート
右手レガートに。左手は、2つ音のうち、重心上の音にくるように意識する右手で、和音弾きながら同時に単音旋律奏でる部分がでてくるが、あくまでもそれぞれ独立したタッチ弾けるように、わけて練習するとよい。

第5番ハ長調/C-dur 4分の4拍子 ヴェローチェ・エ・レッジェーロ
なめらかに軽く奏する音階のための練習曲。曲集中では比較易しめで取り組みやすい。pからffまで強弱変化をつけて。

第6番ヘ長調/F-dur 4分の4拍子 プレスト
集中ステージで演奏される機会が最も多い曲。右手を転がるように軽くなめらかに奏するためには入念な練習が必要。左手音の進行把握し推進力のある演奏心がけたい。歌うように奏する部分おどけたように奏する部分など変化楽しめる面白い。

第7番変ホ長調/Es-dur 4分の4拍子 アレグロ・エネルジーコ
分散和音練習曲力強さ必要だが、力みつながらないように注意。腕の力をぬき、その重みをうまく利用して弾くとよい。主要な音の動き意識しつつ、分散した音のバランスにも注意払いたい

第8番ハ長調/C-dur 8分の12拍子 アレグロ・エネルジーコ
手首回転をうまく利用しなければならないのは第2番共通する。しかし、3連音符中に和音混ざっているので、難易度が高い。この曲においてはまず、和音部分左手リズム感をつかむ練習をするとよいだろう

第9番ニ短調/D-moll 4分の2拍子 アレグロ
オクターブすばやく連打移動するための練習曲難易度は高い。pの部分では、手首位置支点に、手のひら振り下ろすようなイメージで弾くとよい。
力まないことが大事だが、指先までやわらかくしていると音にならないので注意。fの部分では肘に支点をうつし、1回大きなエネルギー一息に弾くようにすると弾きやすい。

10番ハ長調/C-dur 4分の4拍子 アレグロ
一つの音を保持した状態で、残りの指を分離よく弾くための練習曲。指に負担がかかりやすいので、最初から無理に弾こうとせず、徐々にテンポをあげていくようにするとよい。保持している音は、ただ押さえるだけではなく、耳で追いつづけなければならない

第11番変イ長調/As-dur 8分の12拍子 プレスト・エ・コン・レジェレッツァ
第6番並んで演奏される機会が多い曲。指のなめらかな動きおいて、左右バランスのとれたテクニック要求される高音部のきらめきや、音色変化するときにみられるかげりなどを意識し音楽的な演奏めざしたい

12番変ニ長調/Dis-dur 2分の4拍子 プレスト
第6番11番並んで演奏される機会が多い。何度も同じ音型を反復しながら繊細に音色変化させており、また、ひとつひとつ息が長い曲なので、注意深い耳と集中力必要になる

13番変イ短調/as-moll 2分の2拍子 モルト・アニマート
変化富み、曲集中でもとりわけロマンティシズム感じさせる美しさがある。
重音によるなめらかな動き求められており、難易度は高い。全部の音を正しく弾こうと思うのではなく脱力した腕の重みをうまく利用してそのエネルギーどのように配分しながら弾くかを吟味するとよいだろう

第14番ハ短調/c-moll 4分の4拍子 モデラート
分散和音練習曲持続している音と、動いている音の音程感じながら、響きつくりあげていく。親指重心感じて奏する

15番ロ長調/H-dur 4分の4拍子 アレグロ
重音による練習曲。第13番においては旋律ソプラノあらわれていたが、この曲は旋律上下どちらか一方の音にあらわれているわけではないところが非常に難しい。旋律部分伴奏部分をしっかりわけて聞けるように練習工夫が必要である。



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