13番
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 04:24 UTC 版)
「オークショットの刀剣類型」の記事における「13番」の解説
十字軍時代に発展した古典的な騎士の剣。13世紀後半の剣が典型的とされる。13番型の剣は、はっきりした特徴として、長く、幅広の刀身に平行の刃、円形かへら状の切先を持っている。十字鍔の断面はレンズ状の形をしており、握りは以前の型よりも長く、15cm程度あり、場合によっては両手でも扱えるようになっている。十字鍔は通常まっすぐで、柄頭はブラジルナッツ型か円盤状(オークショット柄頭類型D、E、I)。 下位類型13a番は、より長い刀身と握りを特徴とし、騎士の大剣や、14世紀のドイツ、スペイン、イングランドの美術作品にしばしば見られる「ドイツ大剣(Grans espée d'Allemagne)」に一致する。この型は、早くも12世紀には見られ、15世紀に至るまで広く知られていた。 下位類型13b番は、より小さなつくりの片手剣である。 現存している剣に関しては、上位類型である13番はごくわずかで、下位類型13a番の方が多い。両手で用いている描写は、テニスン(Tenison)の『詩篇』の中に見られる。また、1300年頃の『ヨハネの黙示録』の写本の中にも例がある。
※この「13番」の解説は、「オークショットの刀剣類型」の解説の一部です。
「13番」を含む「オークショットの刀剣類型」の記事については、「オークショットの刀剣類型」の概要を参照ください。
- 13番のページへのリンク