第14番とは? わかりやすく解説

第14番

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:26 UTC 版)

合唱のためのコンポジション」の記事における「第14番」の解説

男声合唱打楽器ヘルシンキ大学合唱団(Ylioppilaskunnan Laulajat, YL) の日本ツアーのために、1994年作曲された。初演指揮者はマッティ・ヒヨッキ。初演団体の特性踏まえた委嘱時のリクエストから、同じ男声合唱第3番第6番よりも多声部かつ広い音域用いて書かれているYLから出版されていたが、のちに誤植等を修正した浄書版が全音楽譜出版社から出版された。 仏教題材求め外来語がにほん語の音になってゆく歴史」を描いた作品。「Shingon(真言)」「Kanjô(勧請)」「Kassatzu(合殺)」の3楽章から成る。詞の大部分真言宗豊山派声明いくつかの経文からとられていて、サンスクリット語古代中国語日本語用いられている。楽譜YLにより出版されていたが、不注意なミスプリントが多いとの理由で[2018年版]として誤植訂正された版が全音楽譜出版社から刊行されている。YL出版譜巻末に付されPekka Lehtisaloによる解説に「これらの言語上の3つの言語のこと〕は、仏教が、生まれた地であるインドから、中国経由して日本へと広まっていったことを表している」とある。 第1楽章真言」は、バリトン中心にして書かれており、グリッサンド前打音随所用いられている。曲の後半では、バリトンソロが即興的に毘盧舎那仏(hiroshadafu)」と唱える出典サンスクリット語経典四智梵語」。 第2楽章勧請」は、ほとんどがフォルテ上で演奏される激しい曲である。全般的にホモフォニックであるが、バリトンソロが登場すると、各パート次々叫び出す。出典漢語経典五悔」。中間のアンダンテ部分岩手県毛越寺の延年・唐拍子変形され引用第3楽章「合殺」は、瞑想表したものであり、前楽章とは対照的に、静かで厳かな雰囲気を持つ。テノールによる高音域のグリッサンド特徴的である。日本語化したサンスクリット語3つの単語歌詞構成している。

※この「第14番」の解説は、「合唱のためのコンポジション」の解説の一部です。
「第14番」を含む「合唱のためのコンポジション」の記事については、「合唱のためのコンポジション」の概要を参照ください。

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