E-85

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E85

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/02/04 09:24 UTC 版)

この項目では、アルコール燃料について説明しています。その他の用法については「E85 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

E85はエチルアルコールを85%含むアルコール燃料。

概要

エチルアルコールを85%、ガソリンを15%含む^[1]。従来のガソリン車には使用できないが、フォード、ゼネラルモーターズ、ダイムラー、マツダ等、各社から販売されるフレックス燃料車に利用されている^[1]。

1リットルのガソリンのエネルギーは1.4リットルのE85のエネルギーに相当する。 またバイオマスエタノールはE85のような代替燃料としてだけではなく、ガソリンに10%プラスすることで燃焼剤としても利用されている。特にメチルtert-ブチルエーテル(MTBE)が水質汚染の元凶となるため、規制され、バイオマスエタノールが原料のエチルtert-ブチルエーテルがガソリン添加剤としても使用される例がある^[1]。

トウモロコシ等の穀物由来のバイオマスエタノールはカーボンニュートラルであるとされるものの、栽培、収穫などの行程で農業用の機械を使用したり醗酵の過程でもエネルギーを消費する事も考慮する必要がある。近年は非可食の原料から製造されるセルロシック・エタノールも開発が進められ、エネルギー省が公式スポンサーとなってフレックス燃料車の普及も進められる^[1]。

また、開発途上国では地産地消により、産油国から石油の輸入を減らす事が期待される。

2012年以降はインディカー・シリーズでも使用される。

寒冷地ではエンジンの始動が困難になるので、ガソリンを供給するタンクを備える場合が多い。

日本国内では2003年（平成15年）に施行された揮発油等の品質の確保等に関する法律の改正により、国内での販売が禁止されているが、競技用燃料として輸入品が流通している。2018年には日本サン石油からSUNOCO E85-Rというドリフト・タイムアタック競技用燃料が発売された。 また、2024年以降のD1グランプリに指定燃料として採用されることとなり、2023年より供給が開始される見込みである。

関連項目

• フレックス燃料車
• ガソール、アルコール燃料、E10
• ケーニグセグ・CCX-環境配慮仕様にフレックス燃料エンジンを搭載

脚注

1. ^ ^{a b c d} 全米で静かなブームを呼ぶ代替燃料『E85』とは?, https://response.jp/article/2000/04/18/1868.html 

表 話 編 歴 代替動力源による乗り物・代替燃料
空気エンジン	圧縮空気車 圧縮空気推進
電動機	トロリーバス ネイバーフッド・エレクトリック・ビークル (NEV) 電気自動車 電動スクーター 電動アシスト自転車 プラグインハイブリッドカー ソーラーカー 電動航空機 空飛ぶクルマ 電気推進船
石炭 ガス タール他	石炭液化 ガス液化 フィッシャー・トロプシュ法 ベルギウス法 水素化分解装置による重油の白油化 オイルサンド オイルシェール LPG自動車 蒸気自動車 天然ガス自動車 天然ガス焚き船舶 石炭焚き船舶 プロパン 天然ガス 石炭
バイオ燃料 ICE	アルコール燃料 E85 バイオマスエタノール ガソール バイオガス バイオディーゼル ブタノール燃料（英語版） フレックス燃料車 メタノール経済（英語版） メタノール燃料（英語版） 木炭ガス（英語版） 木炭自動車 持続可能な航空燃料
水素燃料	水素エネルギー社会 液体水素 水素自動車 水素燃料エンジン 燃料電池自動車
原子力 風力他	原子力船 原子力飛行機 帆船 電磁推進
複合動力源	ハイブリッドカー マイルドハイブリッド プラグインハイブリッドカー レンジエクステンダー フレックス燃料車 マルチ燃料（英語版）
ドキュメンタリー	『誰が電気自動車を殺したか? — Who Killed the Electric Car?』
関連項目	ゼロエミッション車 低公害車 代替エネルギー エネルギー貯蔵

表 話 編 歴 自動車設計
分類	サイズ別 パーソナルモビリティ ミニカー 超小型自動車 マイクロ Aセグメント 軽 Bセグメント スーパーミニ サブコンパクト Cセグメント コンパクト Dセグメント ミッドサイズカー（英語版） Eセグメント フルサイズ Fセグメント カスタム ホットロッド リードスレッド（英語版） ローライダー ストーリーロッド（英語版） Tバケット（英語版） ラグジュアリー コンパクトエグゼクティブカー（英語版） エグゼクティブカー（英語版） パーソナルラグジュアリーカー（英語版） ミニバン / MPV コンパクトMPV（英語版） レジャー・アクティビティ・ビークル ミニMPV（英語版） SUV コンパクトスポーツユーティリティビークル（英語版） クロスオーバー (CUV) ミニSUV（英語版） クーペSUV（英語版） スポーツ グランツーリスモ ホットハッチ マッスル ポニーカー（英語版） スポーツコンパクト スーパーカー ゴーカート その他 アンティークカー（英語版） クラシックカー 大衆車 Ute（英語版） バン ヴィンテージカー（英語版）
ボディスタイル	2プラス2 ツーリング バルケッタ（英語版） ベルリネッタ（英語版） ブルーム (車体)（英語版） カブリオ・コーチ（英語版） キャブオーバー カブリオレ / コンバーチブル / ドロップヘッドクーペ クーペ クーペ・ド・ヴィル（英語版） クーペ・ユーティリティ（英語版） ファストバック ハードトップ ハッチバック カムテール ランドーレット リフトバック リムジン マイクロバン（英語版） マイクロバス ウォークスルーバン ノッチバック パネルバン フェートン ピックアップトラック クワッドクーペ（英語版） ロードスター / スパイダー ラナバウト サルーン / セダン ライトバン シューティングブレーク ステーションワゴン タルガトップ トーピード Tバールーフ ビザビ（英語版） 三輪自動車 オート三輪
特殊車両	全地形対応車 水陸両用車 コネクテッドカー 自動運転車 ゴーカート ジャイロカー（英語版） 四輪自転車 個人用高速輸送システム パトロールカー 空飛ぶクルマ タクシー レッカー車 ヴォワチュレット（英語版）
地上推進（英語版）	代替燃料車（英語版） LPG自動車 バイオディーゼル バイオ燃料 バイオガソリン バイオガス 圧縮天然ガス ディーゼル 電動輸送機器 (二次電池式電気自動車 NEV) ガソール (E85) 化石燃料 燃料電池 ガス燃料 天然ガス ガソリン (ガソリン直噴エンジン) 予混合圧縮着火 ハイブリッドカー (プラグインハイブリッドカー) 水素 内燃機関 液体窒素エンジン（英語版） 液化石油ガス 蒸気
ドライブホイール（英語版）	前輪駆動 後輪駆動 二輪駆動 四輪駆動 六輪駆動 八輪駆動（英語版） 十輪駆動（英語版） 十二輪駆動（英語版）
エンジン位置	フロント ミッド リア
レイアウト (エンジン / ドライブ)	FF   フロントミッドシップ   RF   FR   リヤミッドシップ・後輪駆動（英語版）   RR   フロントエンジン4WD   ミッドシップ4WD   リアエンジン4WD   デュアルエンジン四輪駆動（英語版）
エンジン構成（英語版） (内燃機関)	ボクサー フラット 4ストローク H型 レシプロ 単気筒 直列型 2ストローク V型 W型 ロータリー
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E-8-5

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「ルナ計画」の記事における「E-8-5」の解説

15号、16号、18号、20号、23号、24号で使用。コスモス300号と305号もこの型式に当たる。月土壌のサンプルリターンを計画していた。有人月面着陸に先駆けて、月面の土壌に有害な未知のバクテリアがいないかどうかを調べる目的もあった。また、月面に残される着陸機下部は、全自動操縦である有人月面着陸機を誘導する、位置信号を発するビーコンとして機能する予定であった。16号、20号、24号が成功を収めている。