A列車で行こう6
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「A列車で行こうシリーズ」の記事における「A列車で行こう6」の解説
2000年3月4日発売 対応機種PlayStation 2 このバージョン以降PS2へ参入。なお、本作品は日本におけるPS2の初期モデル(SCPH-10000)の発売日と同日に発売された(ローンチタイトル)PS2国内最初期のタイトル(10作品)の1つである。BGMのサウンドトラックも発売された。 グラフィックは大幅に向上し、従来作品では切り替えが必要であった2Dマップ、パース表示、3D空間などの独立したインターフェースが本作では統合され、例えば3D空間を真上から見渡すように視点移動すると2Dマップ表示になるといったシームレスな画面遷移を実現している。 本作及び2001は「鉄道を中心とした都市の発展」に重点が置かれ、プレイヤーに求められるものは「鉄道の建設」と「産業の誘致」の2項目のみというシンプルなゲーム性となっている。III以降に実装されていた納税や決算、株式投資などといった要素は全て切り捨てられ、プレイヤー自身が能動的に都市開発をすることなく新システム「Emotional City System」(ECS)により「鉄道の建設」ならびに「産業の誘致」を行うだけで都市が自動発展するようになり、購入した土地において産業の誘致(農業・住宅・工業・商業・観光・無条件から選べる)をすることである程度はプレイヤーの意向も反映させる事は可能ではあるが都市開発の要素も大幅に削られ街の運営に直接は携われなくなり、プレイの感覚は大幅に変化している。 産業同士にはそれぞれ相性があり、例えば工業地は居住環境が悪いという設定になっており駅の近くに単独で工業の誘致を実行したとしてもある程度発展した段階で頭打ちになってしまうが、隣の駅に住宅を誘致することで工業地の労働者が隣の駅の住宅地に引越し、頭打ちとなっていた工業地の発展が進むだけでなく住宅地の発展も進むといった相乗効果を産む。但し、工業を誘致した駅と商業を誘致した駅を隣同士に配置した場合はあまり発展しないといった相性の悪い組み合わせもある。 鉄道を建設においてもシンプルさが追求され、線路を設置できるのは地上と高さが固定されている高架の2階層のみでトンネルや地下駅・地下鉄の建設は出来ず、シーサスクロッシングなど複雑な分岐器の設定もできなくなった。また、道路も敷設出来ず(自動発展で建設される)、バスやトラックを走行させることも出来ない。 本作及び2001は経営の要素が大幅に切り捨てられたことから行政管理シミュレーションの色が強いとする向きもあるが、それらを切り捨てたことで1年を365日で構成せず、1年をコンパクトにまとめられゲーム内の時間進行も非常に速かった従来作品より大幅に遅くなった。従来作品では時計の最小単位が1時間(III・IV)ないし15分(V)であったが、ことから時計の最小単位は1分単位となり標準速度でゲーム内の1時間は実時間約30秒(約120倍速、1日約12分)で進むようになった。これに伴い通勤ラッシュ時に列車を増発するなどのきめこまやかなダイヤ設定が可能になり、住宅地と工業地を結ぶ路線を通勤時間帯に合わせたダイヤ設定にすることで住宅地がより発展するなどダイヤ設定の重要性が大きくなっている。
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