1989年死刑確定囚

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1989年死刑確定囚（5人）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/22 07:37 UTC 版)

「日本における死刑囚の一覧 (1970-1999)」の記事における「1989年死刑確定囚（5人）」の解説

事件名（死刑囚名）判決確定日事件発生日備考（執行日など）日建土木事件 (N) 1989年6月8日 1977年1月7日 1936年（昭和11年）12月18日生まれ。1980年7月8日に名古屋地裁で死刑判決、1981年9月10日に名古屋高裁で控訴棄却判決。1989年3月28日に最高裁第一小法廷（安岡満彦裁判長）で上告棄却判決を受け、同年6月8日付で死刑が確定。共犯とされた人物は無罪を主張したが、最高裁で異例の減軽判決（無期懲役）が言い渡された。1998年11月19日に名古屋拘置所で死刑執行（61歳没）。 埼玉2女性殺害事件（石田富蔵） 1989年6月13日 1973年8月4日1974年9月13日 1921年（大正10年）11月13日生まれ。1973年8月に埼玉県川口市内で交際中の女性を絞殺し、1974年9月には同県鳩ヶ谷市（現：川口市）の飲食店に盗み目的で侵入して経営者女性を絞殺した。1件の強盗殺人事件で取り調べを受けていた際にもう1件の殺人を自白したが、刑事裁判では強盗殺人事件（1974年の事件）について冤罪を主張し、後者（1973年の事件）についても傷害致死罪を主張した。1980年1月30日に浦和地裁（杉山英巳裁判長）で死刑判決を受け、1982年12月23日には東京高裁（菅間英男裁判長）で控訴棄却判決を受けた。最高裁（坂上壽夫裁判長）で1989年6月13日に上告棄却判決を受け死刑確定。2009年6月以降は東京拘置所内の病棟で治療を受けていたが、2014年4月19日に前立腺癌のため所内で病死（92歳没）。当時は再審請求を棄却され、再度請求する準備をしていたところだった。 「殺し屋」連続殺人事件 (F) 1989年10月13日 1970年2月13日 - 1973年4月15日 1942年（昭和17年）2月23日生まれ（旧姓S）。2020年9月27日時点で東京拘置所に収監中（現在80歳）。従兄弟の暴力団員に依頼し都合の悪い相手3人を殺害したほか、会社経営者らから恐喝で金銭を巻き上げるなど多数の余罪がある。中日スタヂアム事件にも関与した。1977年3月31日、Sは東京地裁（林修裁判長）で実行犯のうち2人とともに死刑判決を受けるが、起訴事実のうち殺人一件は「共謀の証明がない」として無実が言い渡された。1982年7月1日に東京高裁（船田三雄裁判長）で控訴棄却判決。1989年10月13日に最高裁第三小法廷（貞家克己裁判長）で上告棄却判決を受け死刑確定。 埼玉父親ら3人殺害事件 (K) 1989年11月20日 1985年3月8日 1954年（昭和29年）4月6日生まれ。1986年5月20日に浦和地裁（杉山忠雄裁判長）で死刑判決を受け、1986年12月22日（控訴から半年後）に東京高裁（萩原太郎裁判長）で控訴棄却判決。1989年11月20日に最高裁第二小法廷（香川保一裁判長）で上告棄却判決を受け、死刑が確定。1997年8月1日に東京拘置所で死刑執行（43歳没）。 伊勢崎女子中学生2人殺害事件 (U) 1989年12月26日 1976年4月1日 1951年（昭和26年）6月29日生まれ（旧姓T）。覚醒剤の購入資金を得るため、隣家で留守番をしていたその家の長女と従兄弟の中学生2人を刺して金品を奪った後、2人がまだ息がある状態で放火して焼殺した。1979年3月15日に前橋地裁（浅野達男裁判長）で死刑判決を受け、1983年11月17日に東京高裁（山本茂裁判長）で控訴棄却判決を受けた。1989年12月8日に最高裁第二小法廷（島谷六郎裁判長）で上告棄却判決を受け死刑が確定。死刑確定後も「犯行時は覚せい剤の影響があり責任能力に問題があった」として再審請求していたが、2013年11月15日に肺癌のため収監先・東京拘置所内で病死（62歳没）。