1989年度ILAEてんかん、てんかん症候群分類とは? わかりやすく解説

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1989年度ILAEてんかん、てんかん症候群分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 22:21 UTC 版)

てんかん」の記事における「1989年度ILAEてんかん、てんかん症候群分類」の解説

1989年度のILAEのてんかんてんかん症候群および関連発作性疾患国際分類1985年度分類改定したものである。発作分類が「現象記載」であるのに対しててんかんてんかん症候群分類は「概念規定」であるという考え方作成された。四分法分類特徴としている。てんかん発作部分発作である局在関連部分焦点てんかん最初から全般発作をもつ「全般てんかん」に二分される。もう一つ二分法は、脳腫瘍病因明確なてんかん症候性てんかん遺伝素因想定され年齢依存性みられる以外に病因見当たらないてんかん特発性てんかん区分している。特発性てんかんはおそらくチャネルではないか考えられている。症候性推定されるものの、現時点では病因特定できないてんかんを潜因性と区別されることもあるが曖昧な概念であり、用いられない傾向がある。 四分法分類であるため特発性てんかん全般てんかんだけではなく部分てんかんもあり、症候性てんかん部分てんかん全般てんかんがある。この4分類では症候性部分てんかん以外は原則的に年齢依存性発病する局在関連てんかん部分てんかん)を示唆する徴候には病因となるような既往歴前兆発作起始時、発作中の局所性運動ないし感覚徴候自動症がある。ただし欠神発作でも自動症が認められることがある特発性全般てんかんでは25歳上で発症は稀であり、ほかの神経症状認められない。これを示唆する徴候小児期思春期前まで)の発症、断眠やアルコールでの誘発起床直後強直間代発作あるいはミオクロニー発作、ほかに神経症候がない発作型である失神発作脳波で光突発反応全般性の3Hz徐波複合あるいは多徐波複合がある。症候性全般てんかん示唆する徴候は非常に早い発症頻回発作発症前からの精神遅滞神経症候、神経症状進行退行広汎性の脳波異常、器質的形態異常がある。 局在関連てんかん全般てんかんという分類はペンフィールドの1954年著作さかのぼることができる。ペンフィールドはてんかん発作分類焦点性大脳発作中心発作大脳発作分類し、これらの発作症状として起こる疾患てんかん定義した中心脳系とはペンフィールドにより提唱され両側半球対称性結合し脳機能統合する構築をいい、高位脳幹視床中脳を含む構築とされ、現在の解釈では脳幹賦活網様体から視床に至るヒト覚醒関与する部位考えられている。中心発作という用語自体てんかん発作国際分類には残されていないてんかんてんかん症候群分類抗てんかん薬第一選択目安をつけるのに重要である。

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