160 mm M-43とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 160 mm M-43の意味・解説 

160mm迫撃砲M-43

(160 mm M-43 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 13:00 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
160 mm mortar M1943
原開発国 ソビエト連邦
運用史
関連戦争・紛争 第二次世界大戦
朝鮮戦争
ベトナム戦争
レバノン内戦
開発史
開発者 И. Г. Теверовский
開発期間 1943年
諸元
重量 combat: 1,170 kg
銃身 3.03 m

砲弾 40.8 kg
口径 160 mm
仰角 +45° to +80°
旋回角 25°
発射速度 10 発/分
初速 245 m/s
有効射程 5,150 m
テンプレートを表示

160mm迫撃砲M-43ロシア語: 160-мм миномёт образца 1943 года)とは、第二次世界大戦中にソ連赤軍が開発・運用した160mm重迫撃砲である。MT-13M1943の呼称も知られている。

M-43は第二次世界大戦中にソ連赤軍が運用した中では最も重量のある迫撃砲で、525門が赤軍砲兵部隊に配備されていた。

概要

開発当初は単純に120mm迫撃砲PM-38のスケールアップで設計されていたが、40kgの砲弾を高さ3メートルの砲口に装填することがどんな兵士にも困難であることが明らかになると、後装式に再設計された。

160mm砲弾を発射する大きな反動を吸収するために駐退機を持っている。砲身は底盤と支持架に取り付けられており、振り子のように動いて砲尻を開けるような構造になっている。砲弾は装填台に乗せられて運ばれる。

砲本体もあまりに重いため、車輌での牽引を前提に車輪を装備している。

ソ連軍は、1個迫撃砲旅団につき32門の160mm迫撃砲を配備した。旅団は、各々8門の迫撃砲を装備する4つの大隊で編成された。

第二次世界大戦後、M-43の砲身長を約1.5倍に延長し、射程距離も約1.5倍に改良された160mm迫撃砲M-160が開発されると、M-43はソ連軍からは徐々に退役したが、余剰化したM-43はM-160やM-160の中国生産型の56式などと共に東側友好国や中東諸国に輸出され、朝鮮戦争中東戦争ベトナム戦争などで使用された。輸出先の軍でも現在では多くが退役しているが、北朝鮮ベトナムなど一部の国では2010年代においても現役装備とされている[1]

脚注・出典

  1. ^ US Department of Defense. “160mm M-43 Mortar”. North Korea Country Handbook 1997, Appendix A: Equipment Recognition. p. A-92. https://fas.org/nuke/guide/dprk/nkor.pdf 2019年6月1日閲覧。 

関連項目


「160 mm M-43」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「160 mm M-43」の関連用語

160 mm M-43のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



160 mm M-43のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの160mm迫撃砲M-43 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS