11月5日の誕生花

実用日本語表現辞典

11月5日の誕生花

11月5日の代表的な誕生花は、「無邪気」や「可憐」といった花言葉を持つ「マツバボタン」である。

11月5日の誕生花一覧

11月5日の誕生花には、「マツバボタン」「マツバギク」「ペンタス」がある。

#マツバボタン
マツバボタンは、スベリヒユ科に属する植物であり、南アメリカが原産である。寒さに弱く、暖かい気候を好むため、日本では主に本州以南で自生するのを目にすることができる。花は花弁が大きいのが特徴であり、白と黄色、ピンクのものが多い。また、鮮やかなオレンジ色や、ひとつの花の中で複数の色が組み合わさっているものも存在する。

そして、5枚の花弁が放射状に広がっている一重咲きの他、何枚もの花弁が重なっている八重咲きをする品種もある。八重咲きのマツバボタンは縁が波状になるため、一重咲きとは見た目が大きく異なる。そのような様々な色や咲かせ方がある上に、暖かい場所であれば世話をほとんど必要としない。そのため、ガーデニングでも重宝される花である。

●マツバボタンの花言葉
マツバボタンの代表的な花言葉は、「無邪気」であり、ある物語が関係している。気の短い青年が、些細なことで喧嘩をし、拳銃を抜こうとしたところ、足元にあるマツバボタンの花を目にして思いとどまったという物語だ。青年は無邪気に咲くマツバボタンに心を打たれたとされているため、マツバボタンの花言葉が「無邪気」となった。また、マツバボタンの名前は、花がボタンに似ていることが由来となっている。そして、ボタンの花と比べると、マツバボタンの花は小さく可愛らしい。そのことから、「可憐」という花言葉もある。

#マツバギク
マツバギクは、ハマミズナ科に属する植物であり、複数の品種に分かれるマツバギク属の総称である。名前にキクが入っているが、それは花の形がキクと似ているからであり、キク科の植物とは別である。

花の色は紫や白、ピンクなど数多くあり、細長い花弁が無数に広がるのが特徴だ。茎は根元部分で複数に分かれ、それぞれの先に花を咲かせる。そのため、育て方次第では、隙間がないほど花で埋め尽くすことも不可能ではない。さらに、多湿にならないことだけに気を付けていれば、後は特に問題なく育つ。乾燥した環境を好むため、頻繁な水やりを必要とせず、ガーデニングでも重宝されやすい。

●マツバギクの花言葉
マツバギクは、ひとつの根から数多くの花を咲かせ、非常に鮮やかな見た目となる。しかし、それは日中のみであり、なおかつ晴れていることが条件だ。陽が沈んだり、天候の悪化によって陽が陰ってしまったりすると、花は閉じてしまう。そのことから、「怠惰」「怠け者」という花言葉が付いている。

また、マツバギクの花を観賞する側の立場で、咲いた花を目にするためには、晴れた日中まで待たなければならないという意味合いの、「忍耐」という花言葉もある。
ただ、悪い意味だけではなく、「勲功」という良い意味の花言葉もある。マツバギクの花が、均整のとれたシルエットである上に光沢を放つため、勲章のように見えることが由来となった花言葉だ。

#ペンタス
ペンタスは、アカネ科に属する植物であり、九州や沖縄などの暖かい地域で自生している。本来は低木の植物であるが、品種改良によって、サイズが小さいままで成長を終えるものも存在する。ひとつの茎に数多くの小さな花を付けるのが特徴であり、花の色は白やピンクといった淡いものから、濃い赤まで幅広い種類がある。

育てるのがそう難しくはない上に、上手に育てられれば、5月から10月くらいまでの長期間咲き続けるため、ガーデニングにも取り入れられやすい。また、エディブルフラワーとして、食用になっている品種もある。若干の辛味や甘味はあるが、香りに癖がほとんどないため、味付けよりも、料理を華やかにする目的で用いられることが多い。

●ペンタスの花言葉
ペンタスは、ひとつの茎から数多くの花が咲くが、その花のひとつひとつは、五芒星のような形をしている。そのため、星は願いごとをするものということで、「希望が叶う」「願いごと」といった花言葉が付いている。また、空にある星が、全ての人を分け隔てなく見守っているという解釈をした、「博愛」という花言葉もある。

（2022年5月20日更新）