まつば‐ぎく【松葉菊】
仙人掌菊
松葉菊
マツバギク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 07:59 UTC 版)
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マツバギク | ||||||||||||||||||||||||||||||
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Lampranthus spectabilis
(2008年6月8日) |
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Lampranthus spectabilis (Haw.) N.E.Br.[1] |
マツバギク(松葉菊、学名: Lampranthus spectabilis)は、ハマミズナ科(ツルナ科)マツバギク属(ランプラントゥス属[2])の多年草の種のひとつ。また、マツバギク属(Lampranthus)の総称のこと。葉が松に、花が菊に似ていることから松葉菊と名付けられた[3]。本記事では、特に断らない限り、種としてのマツバギク(L. spectabilis)を説明する。
マツバボタン(スベリヒユ科)と名前が似ているが、別な植物である。また、マツバギクの葉は多肉であり、花の形もある種のサボテンに似ているので、サボテンの一種と誤解する人もいるが、多肉植物であるものの、サボテンとは全く別系統の植物である。
英語では耐寒マツバギク(Delosperma)と合わせてアイスプラント(iceplants)と呼ばれ、広義ではハマミズナ科全体を指す。日本語におけるアイスプラントは同科別属のMesembryanthemum crystallinumを指す。
形態・生態
茎は木質化し、地上を横に這い、先端が立ち上がる。茎は根本でよく分枝して、まばらなクッション状の群落になる。節があって、葉を対生する。
花は一見キクにも似ている。花弁は細いものが多数並ぶ。花弁が紫色で、やや光沢がある。朝に花が開き、夕方に花が閉じる。春から夏にかけ、長期間開花を繰り返す。
増やしたい場合はさし芽を用いる。適期は4月から6月、9月から10月ごろで、肥料分が少ない赤玉土などを用いる。
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日が陰り、花弁が閉じたマツバギク
分布
南アフリカ原産。
人間との関わり

高温や乾燥に強い上に、大きい群落になる。日本へは、明治初めに渡来[4]、観賞用として花壇や石垣などで栽培されている。多湿による蒸れには弱いため、石垣の上や石組みの間、ロックガーデンなどに向いている。
マツバギク属
マツバギク属(マツバギクぞく、学名: Lampranthus)は、ハマミズナ科(ツルナ科)の属の一つ。
- Lampranthus amoenus
- Lampranthus aurantiacus
- Lampranthus coccineus
- Lampranthus deltoides
- Lampranthus falciformis
- Lampranthus glaucoides
- Lampranthus glaucus
- Lampranthus inconspicuus
- Lampranthus multiradiatus
- Lampranthus piquetbergensis
- Lampranthus productus
- Lampranthus reptans
- Lampranthus roseus
- Lampranthus sociorum
- マツバギク Lampranthus spectabilis - 5月上旬に咲く[5]。
- ヒメマツバギク Lampranthus tenuifolius - 6〜8月に咲く[6]。
- Lampranthus zeyheri
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ヒメマツバギク
園芸上のマツバギク
園芸方面では、耐寒マツバギク (Delosperma cooperi) のようにデロスペルマ属 (Delosperma) の植物も「マツバギク」としていることがある。
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耐寒マツバギク
脚注
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Lampranthus spectabilis (Haw.) N.E.Br.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2014年6月5日閲覧。
- ^ 大場秀章編著『植物分類表』アボック社、2009年、104頁。ISBN 978-4-900358-61-4。
- ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、313頁。
- ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、186頁。
- ^ 鈴木庸夫写真『春の花』畔上能力ほか解説、山と溪谷社〈山溪ポケット図鑑〉、1995年、265頁。 ISBN 4-635-07011-5。
- ^ 鈴木庸夫写真『夏の花』畔上能力ほか解説、山と溪谷社〈山溪ポケット図鑑〉、1994年、185頁。 ISBN 4-635-07012-3。
参考文献
- 並河治、岩瀬徹・川名興『校庭の花』全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、1995年、38頁。 ISBN 4-88137-058-8。
関連項目
外部リンク
- “Lampranthus spectabilis (Haw.) N. E. Br”. Germplasm Resources Information Network (GRIN). Agricultural Research Service (ARS), United States Department of Agriculture (USDA). 2024年11月5日閲覧.
- “Lampranthus spectabilis”. National Center for Biotechnology Information(NCBI) (英語).
- "Lampranthus spectabilis" - Encyclopedia of Life
- ツルナなど(ツルナ科|ハマミズナ科) - 福岡教育大学 教育学部 福原達人
- マツバギク - 植物雑学事典. 岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室 波田研究室
- マツバギク(松葉菊)とは|育て方がわかる植物図鑑 - みんなの趣味の園芸(NHK出版)
- マツバギクのページへのリンク