農薬
1948年(昭和23年)制定された農薬取締法では,農薬を「農作物の防除に用いられる殺菌剤,殺虫剤その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤,発芽抑制剤その他の薬剤をいう」と定義しています。農薬の種類,剤型,使用方法,気象条件,物理的条件等によっては人畜,水産有用動植物への悪影響のおそれがあるため,適正な使用の徹底が図られる必要があります。
農薬
る薬剤や、成長促進や発芽抑制により商品価値を高めるために使われる薬剤を「農薬」といいます。農薬は、農薬取締法によって登録制度が設けられ、製造、販売、 使用などについて規制されています。
用途別に見ると、
1.農作物を害する害虫を防除*する殺虫剤、農作物等にとって有害な菌(細菌やカビ) を防除する殺菌剤
2.農作物を害する雑草を防除する除草剤
3.種なしぶどうなど農作物の成長を調整する際に用いられるいわゆる植物成長調整剤が代表的なものです。また、害虫を食べるハチなどの「天敵」や微生物を利用した農薬(生物農薬)は薬剤ではありませんが、農薬として扱われています。
*防除:農薬等の使用により、病害虫や雑草等による農作物への被害を抑えることをいいます。現在栽培されている農作物の中には、農薬を使用しなければ、ほとんど収穫できないもの(例:りんご、もも)もあることから、病気や害虫、雑草の害を食い止め、品質のよい農作物等を安定的に供給するために農薬が使われています。 また、真夏の草取りなど、生産者の作業軽減にも役立っています。
農薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 20:10 UTC 版)
農薬(のうやく、英: agricultural chemical[注釈 1])とは、農業の効率化、あるいは農作物の保存に使用される薬剤の総称。殺菌剤、防黴剤(ぼうばいざい)、殺虫剤、除草剤、殺鼠剤(さっそざい)、植物成長調整剤(通称「植調」:植物ホルモン剤など)等をいう。また、害虫や雑草の駆除に利用される天敵や捕食者は「生物農薬」と呼ばれる。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g 後藤哲雄、上遠野富士夫『応用昆虫学の基礎』 <農学基礎シリーズ> 農文協 2019年 ISBN 978-4-540-17121-5 pp.100-101,116-119.
- ^ a b “FAOSTAT”. www.fao.org. 2024年5月21日閲覧。
- ^ あるのは探究心 (2023年8月15日). “【検証】#12 日本の農作物は「農薬まみれ」なのでしょうか。極限まで妥協しない農薬調査⑥”. あるのは探究心. 2024年5月21日閲覧。
- ^ “「国産が一番安全だ」と妄信する日本人の大誤解 日本は世界トップレベルの農薬大国”. PRESIDENT ONLINE (2020/01/21 9:00). 2024年3月26日閲覧。
- ^ スリーエム研究会『林業薬剤の知識』28-30頁 昭和54年12月20日刊
- ^ a b c d e f g h Q.「農薬」が無い時代は、どの様に防除していたのですか。農薬工業会(2017年5月16日閲覧)
- ^ 植村振作ら『農薬毒性の事典』(三省堂)の「サリン」の項
- ^ “国内最古の農薬使用 島根”. 中国新聞. (2013年1月26日). オリジナルの2013年2月9日時点におけるアーカイブ。 2013年1月26日閲覧。
- ^ 残留農薬から食卓守る 四食品に許容量『朝日新聞』1968年(昭和48年)3月21日夕刊 3版 11面
- ^ 「農薬再評価制度始まる 価格上昇、登録変更も」『日本農業新聞』2021年10月4日3面
- ^ 農薬の基礎知識 詳細 農林水産省(2017年5月16日閲覧)
- ^ a b c d 諸外国・国際機関等におけるPBT基準の考え方 (PDF) 環境省(2021年1月27日閲覧)
- ^ 殺虫剤の現地輸入規則および留意点:米国向け輸出 日本貿易振興機構(2017年5月16日閲覧)
- ^ 農林水産省「特定農薬とは?」
- ^ 農林水産省「農業資材審議会農薬分科会特定農薬小委員会及び中央環境審議会土壌農薬部会農薬小委員会第6回合同会合」(2005年8月31日)
「農薬」の例文・使い方・用例・文例
- 農薬
- 彼は栽培には農薬を一切使いません
- すべての組み合わせに残留農薬の基準が設定されます
- 私たちは彼らと農薬の問題について話し合った。
- その農薬は許可なしには使うことができない。
- ポストハーベスト農薬の使用
- その店のオーナーは無農薬で野菜を作っている。
- 私は化学農薬が本当に悪かどうか不思議に思った。
- 農薬の開発
- 残留農薬が検出されたため自主回収しています。
- 彼らは果樹に農薬を散布している。
- 農薬.
- 彼は農薬散布について 1 時間も低い声でだらだらとしゃべった.
- その農薬が土から染み出て地下水に入ったのです.
- 昆虫の中には農薬に対する抵抗力ができてくるものがある.
- 大いに農業生産性を上昇させた1960年代と1970年代の農薬の導入、高収率穀物とより良い管理
- 展着剤という,農薬に混ぜる補助剤
- 生物そのもの,あるいは生物の生産する物質を使った農薬
- 生態系農業という,できるだけ農薬を使わない農業
- 農薬を原因として発生する中毒症状
農薬と同じ種類の言葉
- >> 「農薬」を含む用語の索引
- 農薬のページへのリンク