F86Fとは? わかりやすく解説

F-86F(1960年→1981年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:44 UTC 版)

ブルーインパルス」の記事における「F-86F(1960年1981年)」の解説

詳細は「F-86 (戦闘機)」を参照 初代機体F-86Fは、航空自衛隊創設に当たり、アメリカから供与され当時主力戦闘機である。使用機体全機改修にて取得されており、ブルーインパルス向けとして新造された機体存在しない原則として浜松基地配備されていた機体の中から以下の条件そろった機体選び出し改修していた。 飛行特性良い 大きな事故歴がない 故障率が低い オーバーGを経験していない 射撃精度が低い 主な改修点は、後部胴体にある燃料タンクのスモークオイル(発煙油)タンクへの転用スモーク発生装置のエンジンノズル後方への設置で、一部計器配置変更置き換え行われている。スモークオイルのタンク容量105ガロンで、約50分の連続発煙が可能であった。 しかし、この改造に伴い、本来は飛行使用する燃料搭載量少なくなった。ドロップタンク増槽)を装備しない場合のF-86F許容G(重力加速度)は7.0Gであるのに対しドロップタンク装備した場合ドロップタンク内の燃料が空でも許容Gは5.5G、燃料満載時には許容Gは5.0Gで、演目によっては許容Gに余裕がなくなる。このため当初ドロップタンク外したクリーン形態」で展示飛行訓練行なっていた。しかし、展示飛行課目増加伴って燃料タンク容量不足問題化1966年昭和41年)頃からは安全上の見地からドロップタンク常時装着することとなった機体塗装は、当初通常塗装(無塗装)機が使用されていた が、第1航空団部内募集されデザイン案の中から、1961年昭和36年)に金属の地肌に青とピンクライトブルー斜めストライプ配した専用デザイン施された。なお、編隊長機のみ青の部分金色としていた。ピンクライトブルー部分褪色激しく白色に近い状態となったため、後から追加改修され機体ではこの部分の色を濃くして対応したその後1963年昭和38年)頃にチーム内で塗装案を検討し東宝映画『今日もわれ大空にあり』への撮影協力きっかけに、東宝デザイナー協力することになった1963年10月には92-7872号機が試験塗装施され、これを手直しして1963年11月正式に塗装決定した所属期間は機体によってまちまちで、1年程度しか使用されなかった機体もあれば、解散までのほぼ全期間通じて使用され機体もある。使用された計34機の内、1981年昭和56年)の最終飛行時まで在籍していたのは9機、ブルーインパルス所属のまま事故失われたのは4機。後者の内1機はブルーインパルスとは関係のない学生訓練中に発生した空中接触事故失われている。この34機の中には米軍からの供与機も含まれており、それらの機体用途廃止後米軍返還されている。一部無人標的機QF-86Fに改造され空中標的として使用された。最後まで使用され機体の1機である02-7960号機は用途廃止後もしばらく動態保存状態に置かれ1985年昭和60年11月16日浜松基地航空祭にてタキシング披露したが、半年ブレーキ系統不具合生じたため地上展示専用となった

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F-86F

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ブルーインパルス」の記事における「F-86F」の解説

02-7960号機と02-7966号機が浜松広報館保存されている。また、ブルーインパルス所属した履歴のある12-7995号機が浜松基地北門前にモニュメントとして保存されているが、記入されているシリアルナンバーは既にスクラップとなっている92-7929号機のものである河口湖自動車博物館にも個人収蔵ブルーインパルス塗装02-7960号機が展示されているが、前記通り本物の02-7960号機は浜松広報館館内展示されており、河口湖自動車博物館機体の本来のシリアルナンバーは02-7962である。

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