F-86時代の主な課目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:44 UTC 版)
「ブルーインパルス」の記事における「F-86時代の主な課目」の解説
フォーメーション・テイクオフ 1番機から4番機までがフィンガーチップ隊形で離陸、離陸直後に4番機は1番機の後に移動。5秒後に5番機が離陸。滑走路の幅が広い浜松基地では1番機から5番機までがデルタ隊形で離陸することがあった。 ハイスピード・ローパス 5番機が速度500ノット、高度35フィートで観客席の上空を通過。その後誘導路や滑走路の上空通過に変更された。 クローバーリーフ・ターン 1番機から4番機がダイヤモンド隊形で会場右側から進入。クローバーの葉を描くように旋回して正面から後方に離脱。 バーティカル・ロール 会場左側から高度50フィートで5番機が進入。会場正面で垂直になるように引き起こし、そのままロールしながら13,000フィートまで急上昇。 垂直360度ターン 1番機から4番機がダイヤモンド隊形で会場右側から進入、360度旋回を行う。 インバーテッド・フライト 5番機が会場右側から進入し、背面飛行で会場の前を通過する。 ダイヤモンド・ロール 1番機から4番機がダイヤモンド隊形で会場左側から進入、隊形を維持したまま右ロール。 4ポイント・ロール 5番機が会場左側から進入し、90度ずつ4回ロールを行う。 トレイル・トゥ・ダイヤモンド・ロール 1番機から4番機がトレール隊形で会場正面から進入、右ロールをしながらダイヤモンド隊形に移行する。 キューバン・エイト 5番機が会場右側から進入し、会場正面を通過した後にループ(宙返り)を行ない、225度ループした後2.5回転の右ロール。同じことをもう一度繰り返し、スモークが8の字になる。 バーティカル・エイト 「キューバン・エイト」の代わりに行なわれる課目で、気象状況が良くないと実施されなかった。速度500ノットで進入、会場正面で引き起こしてループの頂点で半回転ロール。さらに引き起こしてより小さい半径でループで1回転、半回転ロールして最初に引き落とした場所に戻る。 ダブル・マニューバー 1番機から4番機がトレール隊形で会場左前方から進入。1回目のループの間にダイヤモンド隊形に移行、2回目のループの途中で機体が真下向きに近くなったらに半回転ロール、飛行方向が変わって左側に抜ける。 ファイブ・シップ・ループ 1番機から5番機がデルタ隊形で会場正面から進入、隊形を維持したままループ。 コンティニュアス・ロール 5番機がバレルロールを連続する。初期に行なわれていた課目。 インバーデッド・フライト 「コンティニュアス・ロール」から変更された課目で、5番機が会場右側から進入し、背面飛行で会場の前を通過する。 8ポイント・ロール 5番機が会場後方から進入し、45度ずつ8回ロールを行なう。 上向き空中開花 1番機から4番機がダイヤモンド隊形で進入し、その後に5番機が続く。会場正面で急上昇。上昇中に2番機が右に90度、3番機が左に90度、4番機が180度のロールを行い、約5,000フィートの高さで4機が4方向に分かれる。後に続く5番機はスモークの中から4機が分かれたところをさらに上昇し、垂直な姿勢のままで連続ロールを行う。一方、1番機から4番機まではスプリットSと呼ばれる機動で降下し、会場正面の1点で4機が交差する。 クローバーリーフ 5番機が会場右側から進入、右上に旋回しながら上昇し、その後降下旋回でクローバーの葉を描く。これを4回繰り返して、立体的に四つ葉のクローバーを描く。 下向き空中開花 1番機から4番機がダイヤモンド隊形で正面から進入し、ループを開始。ループの頂点でスモークを使用開始、ループの途中で下向き垂直の姿勢になったところで4方向に分かれる。 ローリング・コンバット・ピッチ 1番機から5番機までが空中集合し、エシュロン隊形で緩降下。1番機から順にロールに入るが、2番機以降は前方機を追うようにロール。そのままトレール隊形に移行、1機ずつ着陸。
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