鳥致院正面とは? わかりやすく解説

鳥致院正面(第21連隊)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 15:31 UTC 版)

大田の戦い」の記事における「鳥致院正面(第21連隊)」の解説

21連隊は鳥致院正面における遅滞戦闘命じられた。連隊本部致院に配置されていたが、連隊長(ステフェンス大佐)は、全義東側展開した第1大隊(A、D中隊とともにあった。これは、第1大隊長(C・Bスミス中佐)が、烏山の戦い損害受けた第1大隊主力スミス支隊)の再編成のために大田後退していたためであり、スミス支隊再編成10日頃に完了する予定であったまた、第3大隊(カール・ゼンセン中佐)は、車嶺山脈の主稜部に陣地構築であった9日午後北朝鮮軍戦車11両と歩兵200300名が全義進入しその後方には大縦隊続行していた。アメリカ軍は第21連隊加えて師団砲兵主力持ってこれを攻撃し、さらに航空支援投入した。この猛烈な爆撃によって、北朝鮮軍多数戦車装備喪失し前進阻止された。 翌10日早朝より、北朝鮮軍攻撃開始された。本道南側孤立していた、第1大隊A中隊の1個小隊(ビックスラー小隊長)は、北朝鮮軍第4師団の主攻に直面することとなった早朝の攻撃は、重迫撃砲による阻止射撃支援受けて撃退することに成功したが、まもなく、北朝鮮軍大隊右翼迂回して本道上に進出し本道上を突破してきた戦車部隊協同して大隊重迫撃砲小隊蹂躙した午前9時より北朝鮮軍全面的な攻撃開始し重迫撃砲支援失ったビックスラー小隊重囲陥った1130分には空軍機2機の支援受けたものの、同35分には危急報告して連絡途絶1140分には全滅した。これにより、第1大隊左翼開放されてしまった。この際砲兵前進観測班と砲班との連絡途絶したことから、砲兵陣地北朝鮮軍占拠されたものと誤認し友軍陣地への射撃行い連隊長制止にもかかわらず、なかなかやめなかった。一方右翼においても、1125分ごろより、最右翼小隊三方よりの射撃受けてパニック状態に陥って後退しはじめていた。すなわち第1大隊両翼包囲に陥りつつあり、このことから、12時5分頃、ステフェンス連隊長退却決心した。 この戦闘で、A中隊兵員181名中57名の損害を受け、D中隊は6名、重迫小隊14名の死傷者出し装備大半喪失した。第21連隊長は、後退するとともに第3大隊に対して直ち逆襲命令した第3大隊本道北側陣地回復して兵士10名を救出したものの、本道南側陣地奪回には失敗した。なお、この逆襲にはM24軽戦車参加しT-34戦車1両を撃破したものの、2両を撃破され、後退している。また、この攻撃の間、平沢においては米第5空軍大規模な航空阻止攻撃実施し戦車38両、半装軌車7両、自動車117両を撃破して、攻撃支援した。翌11日未明第3大隊逆襲終えて元の陣地復帰し陣地進入していた北朝鮮軍ゲリラ排除して占領した11日早朝より、北朝鮮軍第3師団は、第4師団交代して攻撃開始した。これは、事前に砲兵有線通信切断した上で砲兵指揮に対して射撃する一方戦車部隊乗じて突入歩兵部隊山岳機動によって両翼迂回し両者協同して攻撃するという、綿密な歩・戦・砲協同作戦であった。これによって、第3大隊長以下大隊本部壊滅し兵力半数喪失して正午までにアメリカ21連隊第3大隊壊滅したスミス支隊敗走あわせて、第21連隊戦力は半個大隊にまで低下した烏山の戦いにおいて、アメリカ軍として最初交戦経験したC・Bスミス中佐は、指揮下の第1大隊主力スミス支隊)の再編成完了し致院北側において、致院の最後防御陣地占領していた。12日払暁大隊両翼包囲されていることを察し午前9時30分より、北朝鮮軍攻撃開始された。北朝鮮軍は4倍の兵力有しており、一方スミス支隊再編成後間もなく十分に戦闘力発揮できなかったことから、昼ごろには戦線破綻兆候表れはじめた。既に連隊には予備兵力がなく、また、致院から錦江までには地形障害となりうるものがなかったことから、ステフェンス連隊長は、一挙に錦江まで後退するように命令した。第21連隊後退は、砲兵支援下で秩序良く行なわれた。北朝鮮軍追撃はなく、スミス支隊午後3時30分ごろ、錦江南岸占領した。しかし、その兵力261名に過ぎなかった。

※この「鳥致院正面(第21連隊)」の解説は、「大田の戦い」の解説の一部です。
「鳥致院正面(第21連隊)」を含む「大田の戦い」の記事については、「大田の戦い」の概要を参照ください。

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