鰹屋家の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/11 06:09 UTC 版)
夜刀(やと) 巫女のような衣装を着た無表情な美幼女。正体は大蛇の化身で実年齢は1000歳を超える。かつては人に害をなす妖怪だったが、おりんに調伏された。その時に成長を封じられたらしい。本人いわく、2000歳を超えたらものすっごい美女になる予定だったとのことで、そのこともあっておりんを恨みつつも慕っている。髪の房や影を蛇に変えて操り、敵を締め上げて動きを封じたり、丸呑みして力を奪うことができ、また水を操れるような描写もある。耀姫によれば高い妖力を持ち、金狐の化身をも見破ることができる。好物は生卵。語尾は「〜のよ」「〜なのよ」。 ミミ 金髪の美少女で本名はミシュリーヌ・マルブランシュ。妖しとしての種別は天井下がりで、天井から逆さにぶら下がることができ(重力の影響を受けないわけではなく、地上に長くいると「足に血が下がって」気分が悪くなる)非常に長い舌は自在に操ることができる。力はあまり無いが行動の自由さが意外に役立つことが多い。甘ロリファッションを好む。衣服は妖力で出すことができ(他人に貸与することもできるが、その場合は一定時間で消えてしまう)、逆さになっても(気を抜いている時以外は)乱れることは無い。かつては人間で、フランス人外交官の父に従って来日したが、風土の違いから身体を壊し、病臥中に天井下がりと出会う。その妖しと同化したのか、死後に妖しとなったのかは本人も覚えていない様子。妖怪となって日が浅かったため勝手がわからず戸惑っていた時におりんと出会い、その使い魔となる。いずれもひと癖ある妖したちの中では比較的素直な性格である。好物は砂糖をかけた生野菜。広人を「家主」と呼び、お嬢様っぽい口調で話す。 ユキメ 雪女郎。冷気としてアパートの窓から入り込み、ねこがみさまの霊気によって実体化した。暖房によって溶けかけていたところを広人に(水風呂に入れることで)救われ、以後彼を恩人として慕う。巨乳であり、天然系で言動がそこはかとなくエロい。着衣もややルーズフィットな着物で、ことあるごとに露出度が高くなる。冷気を操り、物を凍りつかせることができる。熱さや暑さが苦手で、通常は冬季しか人間界に滞在できないが、ねこがみさまの霊気のおかげで春になっても滞在していられるらしい。お陰で2巻ではこれまで話にしか聞いたことの無かった桜の花を見ることができ、広人とねこがみさまに感謝していた。3巻では暑さ対策として冷えピタの使用を覚えた。好物はしょうゆやめんつゆをかけた氷。やや間延びした口調で話す。 守宮(もりみや) 大ヤモリの妖し。人間態は和服姿で総髪の礼儀正しく涼やかな青年。「屋守」としておりんに仕えていた。ただし昔のことはあまり覚えておらず、人間社会の常識にはかなり疎い。屋内で力を発揮し、探索や結界を張るなどの活躍を見せる。また体術も相当なものである。夜刀と同様に「荒ぶる魂」をおりんに鎮められ、使い魔となった。 モサコさん 鰹屋家の飼い猫。もさもさ毛並みで茶トラのデブ猫。おりん亡き後、ねこがみさまがくるまでは広人の唯一の家族だった。 おりん 広人の祖母。故人。凄腕の拝み屋で、人に害をなす妖しを退治していたらしい。 広人には優しいばあちゃんだったが、守宮によれば気性の激しい女性で、妖しからは「烈火のおりん」などと呼ばれ恐れられていたとのこと。夜刀との戦いでは3つの山が崩れ、町がひとつ水没するところであったという。 幼い広人を引き取った後、妖し達を封印して拝み屋を廃業した。
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