類似事件等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 09:35 UTC 版)
「パソコン遠隔操作事件」の記事における「類似事件等」の解説
安倍晋三脅迫メール事件 2012年9月から10月上旬にかけて、首相官邸・警察庁・国家公安委員会・自民党のHPに安倍晋三自民党総裁への殺害を予告する約40通のメールが送られていた事件。 メールでは殺害予告のほかに「ほかのパソコンを踏み台にしている」などと遠隔操作を示唆し、さらに「税金泥棒の運転する白黒パンダ(パトカーを指している)を大型トレーラーで煽って懲らしめてやる」と、警察を挑発するような内容が含まれていた。また、「ヒントをやろう」などとして日本語の暗号や数字が並べてあるものもあった。遠隔操作事件の犯行声明メールが世間に知られたあとで、メールには誤認逮捕された遠隔操作事件の1件について「俺たちがやった」と遠隔操作事件への関与について部分的に認める記述があった。 送信元とされた岡山県在住のトラック運転手の男は、任意の事情聴取に関与を否認し、「2ちゃんねるネット掲示板で、PC快適ソフトをダウンロードしたら逆に動作が遅くなった」とウイルス感染の可能性を訴えていた。しかしその後の捜査でパソコンに感染の形跡はなく、この男が直接送信したことが確認されると、一転して男は「2ちゃんねる掲示板のみんながびっくりすると思ってやった」「2ちゃんねる掲示板で見つけた文言をメールに使った」「過積載で検挙された腹いせ」などと容疑を認め、2013年1月25日に偽計業務妨害罪で書類送検された。また世間を騒がせていた遠隔操作事件とは無関係であることが判明した。 また余罪として、安倍晋三を脅迫したメールと同じサーバーから一般人が開設した育児に関するブログに「子供を殺してやる」などの書き込みが4件あった。 2013年1月上旬に遠隔操作事件の真犯人が残した記録媒体では、「(安倍晋三事件について)私ではありません」と否定していた。 神奈川・静岡学校襲撃予告メール事件 2013年2月28日に警視庁のHPに相模原市や静岡市や沼津市の高校・中学校等への襲撃予告メールが送信された事件。 メールには「明日、猟銃とナイフで完全武装してお邪魔します」「明日、トカレフや猟銃を持って無差別にぶち殺す」と、遠隔操作事件に類似した文言があった。 翌3月1日午前0時には警視庁のHPに同一名義で「襲撃なんてしません。誠に申し訳ありません」とメール送信があったことが判明したが、この影響により、対象となりうる相模原市や静岡市や沼津市の高校・中学校について、卒業式延期や臨時休校や守衛増員で警戒体制を取るなど、通常とは異なる対応をとることになった。 その後の捜査で事件当時に高校3年だった少年が「大学受験で悩み、学校に行くのがいやになった」ということを動機に、脅迫メールを送信していたことが判明。2013年8月に静岡県内の当時18歳の無職少年が威力業務妨害罪で書類送検された。また余罪として、2012年12月に沼津市の高校を爆破するとの書き込みや、新宿駅を爆破するとの書き込みをした疑いでも書類送検された。2013年9月25日に少年は静岡地検沼津支部によって威力業務妨害容疑で静岡家裁沼津支部に送致された。 黒子のバスケ脅迫事件 2012年10月から2013年11月にかけて漫画「黒子のバスケ」の関係先に対して文書の送付や毒物混入等によって脅迫的な行為を繰り返した事件。容疑者は2013年12月15日に逮捕された。 遠隔操作事件と同じ時期に発覚・注目され、比較された。 遠隔操作事件の犯人は、2013年1月に残した記憶媒体で黒子のバスケ脅迫事件との関係を否定していた。黒子のバスケ脅迫事件の犯人は、2013年1月に2ちゃんねるへの投稿で遠隔操作事件の犯人との関係を否定していた。詳細は「黒子のバスケ脅迫事件」を参照
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