陸中國とは? わかりやすく解説

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りくちゅう‐の‐くに【陸中国】

読み方:りくちゅうのくに

陸中


陸中国

読み方:リクチュウノクニ(rikuchuunokuni)

旧国名現在の岩手県大半


陸中国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/20 16:06 UTC 版)

令制国一覧 > 東山道 > 陸中国
陸中国の位置

陸中国(りくちゅうのくに)は、東北戦争終結直後に陸奥国から分立した、日本の地方区分のの一つ。東山道に位置する。領域はほぼ現在の岩手県にあたるが、岩手県南東部の気仙郡、陸前高田市大船渡市釜石市南部及び岩手県西北の二戸郡を欠き、秋田県北東部の鹿角市小坂町を含む。

領域

1869年明治元年)の制定時の領域は、現在の岩手県から下記を除き、秋田県鹿角市鹿角郡小坂町を加えた区域に相当する。

沿革

陸中国管轄の変遷
郡名 幕末 明治元年 明治2年 廃藩置県 第1次府県統合 第2次府県統合 現在
磐井郡(一部) 一関藩[2] 一関県 一関県→水沢県
→磐井県
岩手県
磐井郡(一部) 仙台藩 沼田藩取締地→
前橋藩取締地(伊沢県[1][2]
胆沢県
胆沢郡
江刺郡 松本藩取締地(花巻県[1] 江刺県
閉伊郡(南部) 盛岡藩 盛岡県→岩手県
和賀郡 盛岡藩 盛岡県
稗貫郡
紫波郡(佐比内村)
紫波郡(大部分) 松代藩取締地(盛岡県)[1]
岩手郡
閉伊郡(北部) 江刺県
九戸郡(一部)
鹿角郡 弘前藩取締地→
黒羽藩取締地(北奥県[1]
九戸県→八戸県
→三戸県
江刺県 秋田県
九戸郡(大部分) 八戸藩 八戸県 盛岡県→岩手県 岩手県
紫波郡(ごく一部)

国内の施設

神社

令制国としての一宮ではないが、駒形神社奥州市)が全国一の宮会により「陸中国新一の宮」として認定されている。

地域

人口

明治5年(1872年)の調査では、人口は51万521人を数えた。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 明治元年12月23日(1869年2月4日)の「諸藩取締奥羽各県当分御規則」(法令全書通番明治元年太政官布告第1129)に従って設置された県だが、明治政府が権知県事を任命したわけではなく、そのため明治政府の公文書には全く記録が残っておらず、正式な県とは認められていない。
  2. ^ a b 磐井郡の一部は一時的に磐城平藩領となる予定であったが、実行されなかった。

参考文献

関連項目


陸中国

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 04:28 UTC 版)

固有名詞

りくちゅうのくに

  1. 日本旧国令制国)のひとつで明治維新後に明治政府陸奥国五つ分裂させた内のひとつ。現在の岩手県南東部秋田県北東部にあたる。


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