金州区・開発区(北郊外)
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金州副都統衛 大連港ができるまでは金州が現大連市域の中心で、ここに都からの役人が派遣されて、その官舎を最近復元したもの。日清戦争の末期に従軍記者として大連へきた正岡子規が詠んだ俳句「行く春の酒を たまはる陣屋哉」の句碑は、この敷地の北西隅にある。 金州博物館 以前は金州の町の中心地、関向応の銅像がある向応広場に面していて、もとの金州民務会所(町役場)を戦後に改修したもので、金州は以前城壁に囲まれた町で、その様子が復元されていたり、日清戦争・日露戦争の戦闘場所の解説図などがあったが、21世紀に入って金州の北郊外に新博物館が完成した。 南山 日露戦争の初期、第二次世界大戦の末期の激戦地。いまはロシア軍兵士の墓地などがある。戦前ここにあった乃木希典の漢詩「金州城外斜陽に立つ」の石碑は、いまは旅順の日露監獄の日本時代石碑倉庫にあり、非公開。 大黒山、勝水寺観音閣、響水観、朝陽寺 金州の町からは東に、開発区の金馬路からは北に見える大黒山(海抜663m)は遼東半島南部の最高峰で、戦前はお和尚山と呼ばれ、日清戦争・日露戦争の時の部隊移動のよい目印になったといわれ、現在は大連人のハイキングの好対象。頂上付近には石鼓寺(唐朝の太宗李世民の像などを収容)があり、気象台(見晴台)もできた。北西山麓には、唐時代からある勝水寺観音閣があり、旧暦3月16日が廟会(縁日)で大連大学からの参道に出店と人出が多く、また旧暦4月8日(お釈迦様の誕生日)には信徒がそろいの衣服で読経などに参列する。東山麓には水がいつも絶えない瑶琴洞がある響水観と、この近くに朝陽古刹(朝陽寺)がある。 金馬路、五彩城、開発区展示場 開発区の中心街が金馬路で、重要なホテル、銀行、通信会社、大型スーパーなどのショッピングセンターがある。快軌(郊外電車)の開発区駅と金馬路の間は、レストラン・カラオケ店・コーヒーショップなどが並ぶ「五彩城」。金馬路の東にある公安の広場に面して「開発区展示場」があり、諏訪大連会の精密機械諸会社の展示などが見られる。 砲台山公園、東山風景区 開発区の代表的なハイキング場で、それぞれ町の北、東南にある。砲台山公園には大砲の展示があり、5月末にはニセアカシアの花が咲く。東山風景区には頂上付近に宇宙船のような建物がある。 凱倫国際温泉クラブ 開発区の海岸寄りにある温泉で、露天風呂もある。 金石灘リゾート地区、国際ゴルフ場、発現王国 開発区のさらに東の、快軌(郊外電車)の終点が金石灘で、美しい海岸をもつリゾート地区。海水浴場、結婚式場、蝋人形館、武道館などがあり、2006年に大型テーマパーク「発現王国(发现王国)」もできた。「金石灘国際ゴルフ場」(Golden Pebble Beach International Golf Course)もある。2008年7月19日には北京五輪の聖火リレーが発現王国から中華武館までの間で行われる。 小窯湾地区(計画中) 計画・開発が進められている副都心機能を持つ国際ビジネスセンター地区。計画用地面積11.5平方キロメートル。88階建ての世界貿易センタービルや現・大連市中心部へアクセスできるバイパス道路が2010年中に着工予定。工期3〜5年、バイパスが完成すれば現・市中心部まで約20km,15分でアクセスが可能。
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