農園関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 16:42 UTC 版)
食用児 表向きは孤児とされているが、実際は食用の家畜として飼育されている子供達。 起源はかつて人間世界と鬼世界が断絶された際、鬼の世界に置いて行かれた「土産」。鬼達は彼らを管理・繁殖するために農園を設立した。以降、鬼達は「狩り」ではなく「収穫」という形で農園で繁殖させた人間を食べている。 認識番号の位置や法則は農園ごとに異なり、グレイス=フィールド(GF)は首筋、グローリー=ベル(GB)はお腹、グランド=ヴァレー(GV)は胸元に認識番号が記載されている。ただし、個体を識別して管理しているのは高級農園のみとのこと。 あらゆる人種の子供がおり、本部内の施設で生まれてくる。子供達の母親は飼育監候補の女性達であり、人工受精によって生まれるが、父親については不明。GFでの服装は白一色で、男子はズボン、女子はスカートを着用する。 出荷に関して、表向きは里親を手配されて巣立つと言われ、事実を知らない子供はそう信じる。子供達が出荷される年齢はまちまちだが、GFでは6歳以降からスコアの低い順に出荷され、12歳になると無条件で出荷される。ただし、秘密を知ってしまった子供は即時出荷する規則がある。出荷ペースは明記されてはいないが、GFでは基本的に1度出荷が行われると次の出荷は2カ月以上先になるようである。 子供達の肉の等級はテストのスコアと年齢によって「並」、「上物」、「最上物」、「特上」にランク付けされ、年長者ほどランクが高い。中でもGFのエマやレイなど「特上」は王や上級貴族でも食べられない代物で、レウウィスによると出身プラント・認識番号・個人名まで鬼の間で知られるほど有名な存在とのこと。特に近年の第3プラントは、優秀な飼育者がとても美味な脳を育てていると、顧客の間でも格別の華だったとのこと。GFでは、5歳は「下」、6歳から7歳は「並」、9歳は「佳」、10歳は「上」と呼ばれている(作中では第3プラントの8歳児は登場せず、ランクは不明)。ランクが高い者ほど脳だけではなく血肉の味も上質になるらしい。また、成人は希少性が高いようで、密猟者の鬼にはGFの「特上」以上に興味を示す者もいる。グランマ・サラが、エマ達の脱走の責任を取らされて出荷され儀祭に捧げられたことから、高齢になっても肉のランクが下がることは無いようである。 飼育監 人間農園にて、食用児達を管理する存在。GFでの通称は「ママ」。GVでは「先生」と呼ぶようである。 GFではテストで一定以上の成績を残し、尚且つ飼育監からの推薦を受けた12歳の女子から選抜される。この条件を満たした食用児は、「出荷」時にこのまま死ぬか飼育監を目指すかの二択を迫られる。飼育監を目指すことを選択した場合、脱走できないように、外に出ると電気ショックで心臓を止めるチップが体に埋め込まれる。飼育監の席は少なく空席も簡単には出ないため、実際に飼育監になれる者は一握りしかいない。クローネによると、飼育監を目指した後も死を押し付け合う日々があっただけとのことで、大部分の者は途中で脱落して「出荷」される。 本部で他の飼育監候補者達との競争で大人になるまで生き残り、子供を産んで能力が認められることで飼育監や補佐に任命される。 「ママ」を統括する本部の人間は「グランマ」と呼ばれる。 飼育長 農園にて、飼育監の補佐をする存在。通称「シスター」。 飼育監と同様、本部にて他の飼育監候補者達との競争で大人になるまで生き残り、子供を産んで能力が認められることで任命される。作中の描写から、プラントには必ず補佐がいるわけではなく、必要に応じて本部から派遣されているようである。また本部にて補佐らしき女性達が生まれてきた赤ん坊の世話をする描写がある。 飼育総監 人間農園の飼育監・飼育長らを統括する存在。通称「グランマ」。優秀な飼育監から昇進して任命される。 不要と判断した飼育監らを処分する権限も有しているようである。ただし、グランマになっても家畜であることに変わりはなく、責任を取らされて出荷されることがある。
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