轟家の人々
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轟先生 本作品の主人公。「実力学園(実力中学/実力高校)」に勤める学校教諭。担当教科は、数学もしくは国語。初老の巨漢で、曲がったことの嫌いな正義漢。だが決して厳しいばかりでなく、明朗な人情家。また生徒思いなので、学内での人気はかなり高い。昔風のガンコ親父な反面、時代に合わせる柔軟さを持ち、度量の大きい人物でもある。安月給なのが悩みのタネで、あだ名はダルマ。下の名前については特に言及されていないが、作中に「轟小助」と記された表札が登場する例がある。作者の父親及び実兄がモデルとされる。 テル子 轟夫人。武骨な夫を陰から支える、割烹着が似合う苦労人の奥さん。人が良く、ちょっと天然なところがある。日々の生活では、轟先生からごく自然に「ばあさん」と呼ばれ、周囲の者から(「年齢的には、まだ中年の域なのに」という意味合いで)いささか不憫がられることもある。 君太郎 轟先生夫婦の長男で、20代のサラリーマン。実家に同居しながら一時期は食費も家に入れなかったお気楽な若者だが、根は親に似た人情家。仕事より恋愛を優先するが、女性相手の話術はあまり上手くない。以前は出版社「奇樂公論社」の編集者だったが、同社が倒産したために失業。個人で煙突掃除の仕事を試みたのちに、万年筆メーカー「スララ万年筆株式会社」に就職する。趣味は映画やデート。競馬などのギャンブルも好きだが、深入りはしない。読書家でもある。姉のハツ子には、「君ちゃん」と呼ばれている。 ハツ子 轟先生夫婦の長女。君太郎の姉で、既婚者。気が強い性格で、夫・ミツルの浮気に呆れてワタルを連れて実家に戻ってきた。しかし夫とよりを戻し、そのまま実家で夫や息子と暮らす。長唄の心得がある。女学生時代はバレーボールの選手。 ミツル ハツ子の夫で、口髭の似合うナイスミドル。悪い人物ではないが、恋愛感情が豊富で、結婚後にも別の女性を追っかけていた。だがハツ子とワタル、それに轟夫婦の前で反省し、元の鞘に収まった。轟先生は、この義理の息子がヒゲぼうぼうの荒んだ恰好で浮気生活から帰ってきた時には悪意のない大笑いでからかい、再び家族の一員として迎えている。現在は会社員。下戸で、酒は呑めない。学士。手相見の心得がある。 ワタル ミツルとハツ子の長男。未就学児のわんぱくっ子で、何にでも好奇心を示す。轟先生夫婦にとっては、可愛い大事な孫でもある。大人の話を盗み聞きしてその内容を町内に吹聴することもあり、その時は君太郎から「ロクオンキ」と呼ばれた。テレビ『スーパーマン』の大ファンで、ジョージ・リーヴスの自殺にはショックを受けた。設定では幼稚園児だが、あまり通園の描写は見られない。 大月ケント(賢兎) ミツルの弟で、地方から上京してきたハンサムな青年。漫画家志望で、本格デビューの機会を狙いながら、轟家に居候する。 テレビジョン 轟家の愛犬。テレビの受像機を模した犬小屋を与えられたことが、命名の由来(作中の描写では先に名前が決まり、その後で犬小屋が作られている)。元は野良犬だったが、ワタルになつき、そのまま轟家で飼うことになった。通常は「ジョン」と名を呼ばれ、ワタルなどは「テレさん」と呼ぶこともある。
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