軽戦車1935年型H-1939年改とは? わかりやすく解説

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軽戦車1935年型H-1939年改

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 05:21 UTC 版)

オチキス H35」の記事における「軽戦車1935年型H-1939年改」の解説

騎兵部隊はより以上の最高速度欲したため、1936年10月以降すでに行われていたテストに従って、より強力なエンジンの搭載決定された。新し試作車1937年製作されたが、これは従来78馬力替えて120馬力エンジン搭載していた。新型エンジン搭載伴って後部エンジンルームかさ上げされ、履帯サスペンション改良されこれに伴い重量も12.1トン増加していた。この改良型最高速度が36.5km/hにまで引き上げられているだけでなく、操縦容易になっていた。 試作車1939年1月31日、まず、従来型への否定的評価を覆せるかどうか賭けて歩兵科試験委員会Commission d'Expérimentations de l'Infanterie)に提出された。委員会では即座に性能上の成果認め、「オチキス軽戦車1935年型-1939年改」(Charger modèle 1935 H modifié 39)として採用2月18日通算401号車から新型へと生産切り替えることを決定した。これは、すでに1937年1938年200輌の旧型発注分の生産始められていたためである。その後新型発注900輌にまで増やされた。 なお、この戦車工場における識別名は「オチキス軽戦車38年Dシリーズ」(Charger Hotchkiss modèle 38rie D)で、旧型は「Bシリーズ」と呼ばれていた。こうしたことが、戦車の名称に混乱を招く結果となっている。公式には、この戦車旧型新型通してH35だが、当時すでに、新型は「38H」もしくは「39H」と呼ばれ始めていた。 新型は、旧型比べより背が高く角張ったエンジンデッキを持っていた。新型中でも初期の生産車は、デッキ右側グリル縦方向だったが、これは直に横方向変えられた。航続距離は120kmに減少誘導輪スポーク状のリブのないタイプに、履帯2cm広げられて27cm幅に、転輪はゴムリム付き替えて全鋼製に、マフラー後ろ向きになり、そしてより大型ベンチレーター設けられた。 1940年初めさらなる近代化計画始められた。これは(一部旧型H35含めて)、新型外部観察装置、超壕能力を増すための尾橇無線装置、そして対戦車能力高めた長砲身35口径37mm砲SA38(距離1000mで30mmの貫徹力)を漸次導入するというものだった新規生産車については同年4月から新型砲が標準化されたが、それ以前に、1940年1月以降、既に配属されている車両に関しても、小隊中隊大隊隊長車を中心に徐々に換装されていった結果、約半数隊長車が長砲身装備型となり、計画では1940年後半には全ての車両換装されるはずであった戦後新型エンジン持ち長砲身装備でないタイプを「H38」、両方改良施されタイプを「H39」とするのが公式名であるとの誤解広まった。これは多く二次資料で現在もなお一般的に使われている。しかし、実のところH38」と「H39」はどちらも武装かかわらず)新エンジン搭載車体を指す名称であり、戦時中は新エンジン付き車体について、武装別による呼び分け行われていない。武装により「H38」「H39」と呼び分けるのは、あくまで非公式な便宜的なのであるまた、ルノー R40開発並行してオチキスにおいてもAMXサスペンション付けたH40」の製作が検討されたが、結局この案は放棄された。

※この「軽戦車1935年型H-1939年改」の解説は、「オチキス H35」の解説の一部です。
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