軍歴、政治的役割とは? わかりやすく解説

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軍歴、政治的役割

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 15:21 UTC 版)

ニコライ・ニコラエヴィチ (1856-1929)」の記事における「軍歴、政治的役割」の解説

ニコライは、ニコライ工兵学校学び1873年任官した1876年ニコライ参謀本部アカデミー卒業1877年始まった露土戦争では総司令官務める父の参謀務めたニコライはこの戦争2度戦功立て四等ゲオルギー勲章と金武器授与されている。1878年近衛驃騎兵連隊配属され中隊長大隊長務め1884年には連隊長任じられた。ニコライ軍人として順調に出世1890年11月に第2親衛騎兵師団第2旅団長、同年12月師団長となった大公気骨のある司令官評価され、また麾下軍隊尊敬集めてもいた。彼は戦闘における指揮官というよりは兵士訓練教官向いた性格だった。 ニコライは非常に信心深い人物であり、朝でも夜でも食前食後祈り欠かすことが無かった田舎にいるのが大好きで、自分領地管理をしたり狩猟をするのを趣味にしていた。また穏健派ではあったが、汎スラヴ主義奉じる国粋主義者だった。 1895年ニコライ騎兵総監務めることになり、以後10年間この職務にあった騎兵総監地位にあるあいだ、ニコライ将兵訓練騎兵学校改革行い騎兵騎馬をより効率よく供給確保するよう努めて成功をおさめることが出来たニコライ大公日露戦争では司令官地位与えられなかったが、これには皇帝ニコライ2世思惑があった。皇帝はもし皇族司令官として敗北した場合ロシア帝室威信が傷つけられるのを避けようとしたのと、国内情勢不安な時に忠誠心厚い将軍をそばに置いておきたい考えたのだったこのためニコライ大公戦場采配を振る機会逸した1905年6月陸軍海軍活動調整する国家防衛会議1908年7月解散議長就任し参謀本部軍事省からの分離実現したニコライ大公1905年ロシア第一革命では極めて重要な役割を果たすことになった無政府状態拡大しロマノフ王朝未来風前のともしびとなりつつある中で、皇帝ニコライ2世セルゲイ・ヴィッテ伯爵提案する立憲君主政体への改革案を受け入れるか、軍事独裁体制をしくかの選択迫られた。大公皇帝軍事独裁クーデタ起こす場合でも、軍隊忠誠皇帝につなぎ止めておける唯一の人物であった皇帝後者選択肢選びニコライ大公軍事独裁官の地位与えようとした。しかしニコライ大公独裁官就任するのを拒否しおもむろにピストル取り出す自分こめかみ銃口をあて、もしヴィッテ伯爵改革案を了承しないのならば、この場で自殺する皇帝脅したのである大公脅し動揺したニコライ2世は、立憲君主制への改革踏み出すことを決意した1905年から第一次大戦開始まで、ニコライ大公は、親衛隊サンクトペテルブルク軍管区総司令官務めていた。大公は低い出自の者でも分け隔てなく高い地位取り立てたので、評判高めた敗北終わった日露戦争屈辱を、大公自分部下たちにしっかりと覚えておかせた。 1907年ニコライ大公モンテネグロニコラ1世の娘アナスタシヤ・ニコラエヴナと結婚したアナスタシヤニコライ大公自身の弟ピョートル大公の妻ミリツァ・ニコラエヴナ大公妃の妹で、ロイヒテンベルク公爵離婚したばかりだった。この結婚幸福なものとなった大公夫妻どちらも非常に敬虔な正教徒であり、また二人とも神秘主義傾倒していた。アナスタシヤ出身国モンテネグロの反トルコ感情の強い環境育ったためか、極端なスラヴ民族主義者であり、このことは大公汎スラヴ主義志向にますます拍車をかけた。大公夫妻には子供はいなかった。

※この「軍歴、政治的役割」の解説は、「ニコライ・ニコラエヴィチ (1856-1929)」の解説の一部です。
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