誘因となる特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 14:06 UTC 版)
スキルショット 各ボール開始時にタイミングよく打ち出したり、特定のターゲットにヒットさせることで得られるボーナススコア。スキルショットを連続で成功させると、エキストラボールやリプレイが獲得できる場合もある。 ラウンド プレイ中に始まるミニゲーム。特定のシーケンスやターゲットが高得点になるため、そこを集中的に狙うことで短時間で高スコアを獲得できる。用意されているラウンド全てを消化または成功することで、更に高得点が狙えるスーパーラウンドを開始させる条件が成立したり、ビッグボーナスを獲得するケースもある。 ミステリー プレイ中に獲得できる無作為な特典。ボーナス引き継ぎやボール・セーバーの有効化などの既存のボーナスの他、いきなりエキストラボールやリプレイを獲得したり、マルチボールがスタートするなどといった要素も抽選される事がある。さらにはこれでしか発生しない専用フィーチャーも含まれている場合がある。単なるスコアが一番のスカ。ランダムバリューとも呼ばれる。 マルチボール プレイフィールド上のボールを複数にするフィーチャー、またはその状態。ボールがターゲットにヒットする絶対数が向上するため、効率的にスコアを稼ぐことができる。またジャックポットなどマルチボール中でのみ獲得できるビッグボーナスも多い。なお「マルチボール」の名称はウイリアムス / バリーの商標で、他のメーカーでは「トライボール」「フレンジー」などと呼称されていた。 ジャックポット プレイ中にポイントが蓄積され、それを特定の条件を完成させることでスコアとして獲得できる一攫千金のフィーチャー。広義ではそういった累積ボーナスに依存せず、プレイ中に獲得する複数のビッグポイントを指す場合もある。マルチボール中にランプにボールを通すことで獲得できるケースが多い。1986年にウィリアムスが発売した「ハイスピード」で初採用された。モデルによって蓄積ジャックポットのリセット条件がゲームが終了することではなかったり、次のゲームに引き継がれる場合もある。 エキストラボール(アド・ア・ボール) 一定の条件を満たした後に、特定のターゲットやレーン、ホール等にボールを入れることによって、規定外の遊技球を獲得することができるフィーチャー。1960年にゴットリーブ社がフリーゲームの代わりとなるフィーチャーとして「フリッパー」機に付加した「アド・ア・ボール」が始まりで、以降、ほとんどのゲームに導入されるポピュラーなフィーチャーとなった。 なお、モデルによってはゲームオーバー時に1クレジットでボール1個を買いプレイを継続させるコンティニューが可能で、これを「バイ・イン」(BUY IN)と呼ぶ。 リプレイ 一定の条件を満たすことによって獲得できる無料のゲーム。クレジットという形で与えられるため、ギャンブルと看做される場合がある。リプレイを得るには、設定された得点に達する他、一定の条件を満たした後に特定のターゲットやレーン、ホール等にボールを入れることでクレジットが得られるスペシャル、ゲーム終了後にバックグラスに表示される数字が得点の末尾と一致するナンバーマッチ、ハイスコアを更新した場合のリウォードなどのフィーチャーがある。通常はリプレイを獲得するとノッカーと呼ばれる『コン!』という張りのある音で、プレイヤーにクレジットが与えられたことを知らせる(ノッカーの代わりにベルが鳴るモデルもある)。 なお、現状は年間生産約1万台のうち、そのほとんどがゲームセンターには設置されず、コレクター向けへの販売となっているため、リプレイが無意味な場合が多いし、大会などの競技ではリプレイは得点とならないため意味を持たない。また、州条例によってはリプレイの設定が禁止されていることもある。逆に、賞品や賞金の提供で射幸心を煽りプレイを促したい運営者も存在する。このため、運営者の方針によりリプレイをエキストラボール、チケット、ボーナススコアのいずれかに置換する設定が可能である。但し、日本ではチケット払い出しの設定は風営法の『客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業』に違反するため使用できない。過去にはゲーム終了時のスコアに応じてメダルを払い出すメダル遊技仕様のマシンも存在した。 余談だが、スコアとスペシャルとナンバーマッチの三種類のリプレイを獲得することを俗語で「大三元」と呼ぶ。これにリウォードが加わると「グランドスラム」となる。 ビデオモード ボールプレイが一旦休止され、スコアディスプレイでビデオゲームが始まること。スコアディスプレイにドットマトリクスを使用するようになった近代ピンボールで可能になったフィーチャー。 フリーズ ボールをシュートしてすぐにボールをアウトホールに落としてしまった時の救済措置で、アナザーボールがシューターに用意され打ち直しとなる。大体はボールをシュートしてからの数秒間か、一定数スイッチにヒットするまでが有効となる。ティルトにした場合はフリーズは適用されない。フリーズの語源は英語圏で警官が犯人に呼びかける「動くな!」 ("Freeze!") で「代わりのボールが出るから動じるな」の意味合いがある。 ボール・セーヴァー フリーズを含む、ボールがアウトホールに落ちるのをガードするフィーチャー。アウトレーンに落ちたボールをプレイフィールドに蹴り返す「キックバック」、アウトレーンに落ちそうなボールを、タイミングよくボタンを押すことで電磁力で押さえつける「マグナセーブ」、両フリッパーの間をアップしたポスト(柱)で塞ぐ「アップポスト」、特定の条件で一定時間ボールをロストしても代わりのボールが出てくる「シールド」などがある。
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