衡山とは? わかりやすく解説

こう‐ざん〔カウ‐〕【衡山】

読み方:こうざん

中国湖南省中部の山。標高1266メートル五岳中の南岳寿岳ホンシャン


衡山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/04 15:28 UTC 版)

衡山
標高 1,300.2 m
所在地 中国 湖南省衡陽市
位置 北緯27度15分17秒 東経112度39分21秒 / 北緯27.25472度 東経112.65583度 / 27.25472; 112.65583
衡山
プロジェクト 山
テンプレートを表示

衡山(こうざん)は、道教五岳の一つで、南岳、南山、寿岳などとも呼ばれる。中華人民共和国湖南省衡陽市にあり、南を司るとされる。最高峰は祝融峰の1,300.2m[1]。主な峰は回雁峰・祝融峰・紫蓋峰・岳麓山になる。

古名を「寿岳」といい、戦国時代の「甘石星経」には二十八宿のうち人間の寿命を司るという軫星(軫宿)と対応づけられていた。また、神農氏がここで薬となる植物を採ったとの伝説がある。唐の時代に建てられたとされる南岳廟は湖南省最大の古代建築物であり、古来より多くの文人たち、李白杜甫などがこの地で多くの詩歌を残した。そのため、中国の文化芸術の宝庫の地の一つとされている。中華人民共和国国家級風景名勝区(1982年認定)[2]中国の5A級観光地(2007年認定)である[3]

衡山は道教のみならず、仏教や民間信仰の聖地でもある。周囲にはお寺や廟・庵などが200以上あり、山の神として、火の神である祝融が民間信仰として祀られている。彼は黄帝からこの地の統治を命じられ、民に火の使い方を教え、万物を育んだ。死後は衡山の赤帝峰に埋葬されたという。現地では南岳聖帝とも呼ばれている。

また、釈尊こと釈迦牟尼仏仏舎利が衡山の南台寺にある金剛舎利塔に安置されている。

気候

衡山の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 3
(38)
5
(41)
11
(52)
16
(60)
18
(65)
22
(72)
25
(77)
24
(76)
21
(70)
16
(60)
11
(52)
7
(45)
14.9
(59)
平均最低気温 °C°F −3
(27)
−1
(30)
4
(39)
8
(47)
12
(54)
17
(63)
19
(67)
19
(66)
16
(60)
10
(50)
5
(41)
0
(32)
8.8
(48)
降水量 mm (inch) 48
(1.9)
84
(3.3)
173
(6.8)
211
(8.3)
198
(7.8)
193
(7.6)
254
(10.0)
254
(10.0)
147
(5.8)
165
(6.5)
109
(4.3)
43
(1.7)
1,875
(73.8)
出典:Weatherbase [4]

関連項目

祝融峰

脚注

  1. ^ [1]
  2. ^ 中華人民共和国国務院 (1982年11月8日). “国务院批转城乡建设环境保护部等部门关于审定第一批国家重点风景名胜区的请示的通知” (中国語). 北京法院法規検索. 2023年2月5日閲覧。
  3. ^ 衡阳市南岳衡山旅游区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月3日閲覧。
  4. ^ Historical Weather for Hengshan, China”. Weatherbase (2011年). 2011年11月24日閲覧。



衡山と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「衡山」の関連用語

1
南岳 デジタル大辞泉
96% |||||



4
78% |||||


6
五岳 デジタル大辞泉
52% |||||

7
嫁御前 デジタル大辞泉
52% |||||

8
文徴明 デジタル大辞泉
52% |||||



衡山のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



衡山のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの衡山 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS