丹霞山とは? わかりやすく解説

丹霞山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/19 03:37 UTC 版)

丹霞山(たんかさん)は、中華人民共和国(中国)の山である。主峰の標高は618 mである[1]広東省韶関市近郊にあり、赤みがかった砂岩が長い間の侵食作用を受けて美しい曲線美や際立った断崖を形成しており、丹霞地形という地理用語の由来にもなった[1]。山の名前は、林立する赤い断崖が「丹(あか)い霞」のように見えたことに由来するという[1]

ジオパーク・世界遺産

丹霞山世界地質公園として2004年に最初に世界ジオパークに認定された場所のひとつで[1]世界遺産中国丹霞」の一部でもある[2]中華人民共和国国家級風景名勝区(1988年認定)[3]中国の5A級観光地(2012年認定)[4]。印象的な景観は散策で楽しめるだけでなく、その間を縫うようにして流れている川を使って小舟で遊覧しても楽しめる。

様々な奇観がある。殊によく知られているのが、男根に似ている陽元石(「男性の石」の意味)という石柱や女陰を思わせる陰元石などで、女性の胸部を思わせる2箇所の突き出た岩も踏まえて、「3つのロマンティック・ストーン」などといわれ、丹霞山が「ヌード自然公園」 (Nude Natural Park) との異名をとる理由になっている[5]。代表的な峰に、姉妹峰や子宝観音がある。

また、多くの寺院が建てられている。

脚注

  1. ^ a b c d 世界のジオパーク編集委員会・日本ジオパークネットワークJGN (2010) pp.67-69
  2. ^ UNESCO World Heritage Centre - Decision - 34COM 8B.1 - Natural properties - China Danxia (China)
  3. ^ 中华人民共和国国务院公报 1988年第17号(总号:570)” (中国語). 中華人民共和国国務院. p. 569 (1988年8月25日). 2023年2月5日閲覧。
  4. ^ 广东省韶关市丹霞山景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月3日閲覧。
  5. ^ Ministry of Housing and Urban-Rural Development of the People's Republic of China (2008) Appendix 4 : pp.121-122

関連項目

参考文献

  • Ministry of Housing and Urban-Rural Development of the People's Republic of China (2008), China Danxia - Nomination Text (PDF) (中国政府によって提出された世界遺産推薦書)
  • 世界のジオパーク編集委員会・日本ジオパークネットワークJGN 共編 (2010) 『世界のジオパーク』 オーム社

外部リンク

座標: 北緯25度01分55秒 東経113度44分46秒 / 北緯25.03194度 東経113.74611度 / 25.03194; 113.74611


丹霞山

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中国丹霞」の記事における「丹霞山」の解説

詳細は「丹霞山」を参照 丹霞山 (Danxiashan, 1335-006) は広東省韶関市仁化県にある山で、世界遺産登録面積は16800 ha である。6個所の中で最も南に位置している。丹霞地形名前の由来にもなった山であり、白亜紀堆積した砂岩礫岩新第三紀ヒマラヤ造山運動も含む長期間の上運動などの影響受けて成立した主峰は618m で、380にもなる赤い峰や断崖ひしめき、独特の景観呈している。 丹霞山は2004年第1回国際ユネスコジオパーク会議世界ジオパーク認定された場所のひとつで、世界遺産登録地域緩衝地域もその一部である。6個所最南端に位置している。 景観美にとどまらず生態系の面でも貴重な動植物生息している。維管束植物は1757種が生育し、うち10種はIUCNレッドリスト掲載されている。動物相については、哺乳類88種、鳥類156種、爬虫類41種、両生類37種、魚類100種、昆虫1023種が確認されており、うちIUCNレッドリスト掲載されているのは73種である。 また、古人類学の面で馬壩人(まばじん、化石人骨一種)の頭骨発見されているほか、新石器時代の石峡文化遺跡発見されるなど、人類との結びつきが古いことも指摘されている。 伝説上は舜帝がこの山に登って楽器奏でたとされる隋の時代以降は清の時代に至るまで、多く仏教寺院建てられた。

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「丹霞山」を含む「中国丹霞」の記事については、「中国丹霞」の概要を参照ください。

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