丹霞山
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丹霞山(たんかさん)は、中華人民共和国(中国)の山である。主峰の標高は618 mである[1]。広東省韶関市近郊にあり、赤みがかった砂岩が長い間の侵食作用を受けて美しい曲線美や際立った断崖を形成しており、丹霞地形という地理用語の由来にもなった[1]。山の名前は、林立する赤い断崖が「丹(あか)い霞」のように見えたことに由来するという[1]。
- ^ a b c d 世界のジオパーク編集委員会・日本ジオパークネットワークJGN (2010) pp.67-69
- ^ UNESCO World Heritage Centre - Decision - 34COM 8B.1 - Natural properties - China Danxia (China)
- ^ “中华人民共和国国务院公报 1988年第17号(总号:570)” (中国語). 中華人民共和国国務院. p. 569 (1988年8月25日). 2023年2月5日閲覧。
- ^ “广东省韶关市丹霞山景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月3日閲覧。
- ^ Ministry of Housing and Urban-Rural Development of the People's Republic of China (2008) Appendix 4 : pp.121-122
- 1 丹霞山とは
- 2 丹霞山の概要
丹霞山
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詳細は「丹霞山」を参照 丹霞山 (Danxiashan, 1335-006) は広東省韶関市仁化県にある山で、世界遺産登録面積は16800 ha である。6個所の中で最も南に位置している。丹霞地形の名前の由来にもなった山であり、白亜紀に堆積した砂岩や礫岩が新第三紀のヒマラヤ造山運動も含む長期間の上昇運動などの影響を受けて成立した。主峰は618m で、380にもなる赤い峰や断崖がひしめき、独特の景観を呈している。 丹霞山は2004年の第1回国際ユネスコジオパーク会議で世界ジオパークに認定された場所のひとつで、世界遺産登録地域も緩衝地域もその一部である。6個所中最南端に位置している。 景観美にとどまらず、生態系の面でも貴重な動植物が生息している。維管束植物は1757種が生育し、うち10種はIUCNレッドリストに掲載されている。動物相については、哺乳類88種、鳥類156種、爬虫類41種、両生類37種、魚類100種、昆虫1023種が確認されており、うちIUCNレッドリストに掲載されているのは73種である。 また、古人類学の面で馬壩人(まばじん、化石人骨の一種)の頭骨が発見されているほか、新石器時代の石峡文化遺跡が発見されるなど、人類との結びつきが古いことも指摘されている。 伝説上は舜帝がこの山に登って楽器を奏でたとされる。隋の時代以降は清の時代に至るまで、多くの仏教寺院が建てられた。
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