九華山とは? わかりやすく解説

きゅうかざん 【九華山】

中国安徽省青陽県南西にある山。地蔵菩薩霊場として有名。もと九子山といったが、唐代詩人李白がこの名に改めたとされる。→ 峨眉山

九華山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/30 07:23 UTC 版)

九華山
所在地 中国安徽省
位置 北緯30度28分56秒 東経117度48分16秒 / 北緯30.48222度 東経117.80444度 / 30.48222; 117.80444
九華山 (中華人民共和国)
九華山 (安徽省)
プロジェクト 山
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九華山(きゅうかさん、簡体字: 九华山; 拼音: Jǐuhuá Shān)は、中華人民共和国安徽省池州市青陽県にある。標高は1342mになる。

九華山は、中国の仏教で言うところの聖地で、中国四大仏教名山五台山、九華山、普陀山峨眉山)の一つである。地蔵菩薩の霊場とされる。

中華人民共和国国家級風景名勝区(1982年認定)[1]中国の5A級観光地(2007年認定)[2]。2019年にユネスコ世界ジオパークに指定された[3]

歴史

代には陵陽山と呼ばれ、南北朝時代の南朝の時代には九子山と呼ばれた。代の詩人李白天宝8年(749年)頃に訪れ、「妙有分二気、霊山開九華」と詠んだと伝わる。新羅金喬覚和尚(金和尚、金地蔵、僧名を地蔵、696年 - 794年)がこの地の化城寺で修行中、齢99で入滅した際、3年経って棺を開いて塔に奉安しようとしたところ、その顔貌が生前と全く変わることがなかったことなどから、地蔵菩薩とこの僧を同一視する信仰が生まれ、地蔵王菩薩(仏教の地蔵菩薩が、仏教道教混淆の十王思想と結びつき、閻魔王と一体として死者を裁くとされる)の聖地となった。代や代には興隆を誇り、360山以上の寺院に4,000 - 5,000名の僧侶がいた。現在では104つの寺院が現存している。

九華街

有名どころで言えば、化城寺や小天台、大天台(離れて違う寺、大天台が山頂にある)、百歳宮、厳海慧寺などになる。中心部は九華街であり、山頂にバスで向かうと、そこが九華街となる。九華街には化城寺、海会寺、大覚寺などがある。九華街から山頂の天台寺まで歩けば、かなりかかる(4.5時間)が、バスで途中まで行き、そこからロープウェイで行けば1時間ちょっとで到着する。

肉身菩薩

九華山は肉身菩薩、つまりは高僧が円寂した後、腐敗することがなくなった即身仏のことで、その名所となっている[4]。百歳宮などで見られ、その多くが金箔に貼られている。これは金箔にすると功徳があると言われているためである。この肉身菩薩はこの九華山の特徴であり、未だに神秘のベールに包まれている[5][6]

脚注

  1. ^ 中華人民共和国国務院 (1982年11月8日). “国务院批转城乡建设环境保护部等部门关于审定第一批国家重点风景名胜区的请示的通知” (中国語). 北京法院法規検索. 2023年2月5日閲覧。
  2. ^ 池州市九华山风景区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月2日閲覧。
  3. ^ JIUHUASHAN UNESCO GLOBAL GEOPARK (China)” (英語). UNESCO (2021年7月26日). 2022年10月21日閲覧。
  4. ^ 九华山”. 百度百科. 2025年5月30日閲覧。
  5. ^ 九华山概况-九华山风景区”. www.jiuhuashan.gov.cn. 2025年5月30日閲覧。
  6. ^ 妙佛 (2017年12月20日). “死後も腐らない肉身菩薩の謎”. 2025年5月30日閲覧。

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