著作権の歴史とは? わかりやすく解説

著作権の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 23:00 UTC 版)

著作権」の記事における「著作権の歴史」の解説

詳細は「著作権の歴史」を参照 著作権本格的に考慮されるようになったのは、15世紀グーテンベルクによる印刷術確立するとともに出版物大量模倣品問題化するようになってからである。記録に残る最初本の著作権は、1486年に、人文主義者のマルカントニオ・サベリーコのヴェネツィア史に与えられ芸術家最初著作権1567年ヴェネツィア元老院からティツィアーノ与えられた。 18世紀初頭イギリスではアン法クイーン・アン法。1709年制定1710年施行)で著作者の権利、すなわち著作権認めた。この法では、著作権の有効期間14年1度更新可能で最大28年)や、その後パブリック・ドメイン概念制定されている。 フランスではフランス革命時の1791年に、大陸法系の国の中では初め著作権法制定された。その後18世紀から19世紀にかけて各国著作権保護する法律成立した19世紀に入ると著作権の対象印刷物以外(音楽写真など)に拡大されていく。 「著作権法 (フランス)#著作権法の成立と改正の歴史」も参照 ところが19世紀半ばになって著作権保護法律持たない国があり、イギリスフランスなどの作家書いた作品複製による被害受けていた。そのため、1886年採択1887年発効ベルヌ条約国際的な著作権取り決めができ、1952年採択発効万国著作権条約によってベルヌ条約締結国との橋渡しなされたさらには世界貿易機関 (WTO) 主管TRIPS協定1994年採択1995年発効し国際的な著作権侵害の際にはWTO提訴できる仕組み導入された。 また、国際条約国内法中間的な位置づけとして、欧州連合EU)の各種指令がある。EU加盟国指令遵守して国内法整備する義務を負うことから、EU加盟国間の著作権法ばらつき平準化する役割担っている。 「著作権法 (欧州連合)」も参照 しかし著作権法および著作権について考え方は、著作者著作権者利用者など利害関係者さまざまな要請を受け、専門家だけでなく広く世論の間でも議論起きたり立法の場で話し合われたり、行政の場で検討されたり、司法の場争われたりするなど絶え変更を受け続けている。 21世紀入りテクノロジー著し進歩および権利ビジネス伸張など経済社会変化受けた産業保護観点からの要請と、著作物自由な利用要請時には自由な言論存続希望を含む)との衝突顕著な争点ひとつになっている。これを受け、デジタル著作物保護規定強化したWIPO著作権条約1996年採択され2002年発効している。 新しテクノロジー関連する個別判例法制には、1984年判決出た米国ベータマックス事件ソニー勝訴)、1992年生まれた日本私的録音録画補償金制度1997年創設されインタラクティブ送信係る公衆送信権送信可能化権日本)、1999年起こされソニー・ボノ法への違憲訴訟米国2003年合憲判決)、2001年ナップスター敗訴米国)などがある。 アメリカ合衆国判例については「著作権法の判例一覧 (アメリカ合衆国)」を、他国判例については「en: List of copyright case law」を参照

※この「著作権の歴史」の解説は、「著作権」の解説の一部です。
「著作権の歴史」を含む「著作権」の記事については、「著作権」の概要を参照ください。

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