華妃派(物語前半の悪役群)
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「宮廷の諍い女」の記事における「華妃派(物語前半の悪役群)」の解説
華妃(年世蘭) 演 - ジャン・シン 居住宮殿 - 翊坤宮 華妃→年嬪(未貶成)→華妃→華貴妃→年妃(貴妃から降格、一時封号剥奪)→華妃→年答応→冷宮送りの後死罪→敦粛貴妃(追封)→敦粛皇貴妃(再追封) 出自:漢軍上三旗・鑲黄旗、年羹堯大将軍の妹。 子女:なし。(流産1回) 物語前半の悪役。兄が清王朝の軍力を握る故、皇帝でさえ彼女を恐れている。 雍正帝から最大の寵愛を受ける後宮の実質的権力者。太監の周寧海を用いて邪魔する者を次々と迫害していくなど寵愛を得るために手段を選ばない。 兄である年羹堯の兵力を警戒している雍正帝と皇太后により、懐妊しないようにひそかに麝香が大量に配合された歓宜香という皇太后手製の香を特別に賜っている。それが原因で妊娠できなくなっていることを華妃は知らない。過去の流産も、同様の理由からやられた。当時華妃の親友であった端妃を単独犯と思い込んでいるため、端妃に仕返しとして紅花を飲ませて妊娠できない体にし、その後も虐待し続ける。 豪奢を好み万事に派手なため、倹約令の出た後宮で資金調達の為に兄年羹堯への口利きと引き換えに大金を得るという収賄をしている。 皇帝皇后の不在中、妊娠中の甄嬛に「流産しない程度の刑罰」を与えたつもりだったが流産を引き起こしたため、残酷とされ一時封号を剥奪・降格させられる。まもなく復活するが、年羹堯失脚後に甄嬛の策略により曹貴人よりすべての悪事が告発され、首領太監周寧海が慎刑司(使用人の刑罰を司る部署)での拷問の末にこれまでの悪行の数々を告発したことにより答応に格下げされる。 甄嬛に復讐するためその宮殿に放火を図るも、それを逆利用した甄嬛と眉荘により大火事になり重罪に問われた。 結果冷宮に送られ皇后により自死を下される。最期まで皇帝の愛情を信じていたが、冷宮を訪ねた甄嬛から「年一族ゆえに寵愛を示し利用しながらも妊娠を許さなかった事実」を知らされ、悲しみのあまり泣き叫びながら部屋の壁に自ら頭をぶつけて死亡。 曹貴人(曹琴黙) 演 - 陳思斯 居住宮殿 - 景陽宮 曹貴人→襄嬪→毒殺 子女 :温宜公主(母の死後、端妃の養女に。) 華妃派の智将で、物語前半の陰謀は殆ど彼女の仕業。 温宜公主生母。前半では華妃派の頭脳とみられており、献策をすることで華妃派を支える。 甄嬛が華妃の虐待により堕胎後、最大の寵愛を得る甄嬛に脅され、甄嬛への忠誠を誓う。年羹堯失脚後は華妃の悪事のすべてを告発し、死に追いやる直接の原因となる。その功績を評価され嬪に昇格する。 後に、華妃の処遇をどうすべきか尋ねられた際、殺すべきと述べ皇帝と太后にその冷徹さを警戒され、密かに少しずつ毒を盛られ、毒殺される。 芝答応(喬頌芝) 演 - 劉釔彤 居住宮殿 - 翊坤宮 華妃宮女→芝答応→年答応宮女 華妃派の一人で、華妃の侍女から皇帝の側室になった者。 年羹堯が失脚していく過程で、兄である年羹堯を擁護するために華妃よりさし向けられて皇帝の寵愛を得て答応になる。答応になったあとも、華妃にそれまで通り仕える忠義者でもある。年氏が降格した時に官女に戻った。 麗嬪 演 - 李佳璇 居住宮殿 - 啓祥宮 麗嬪→冷宮送り 子女:なし。(流産歴不明。) 華妃派の一人で、相当の美貌を持ているが愚鈍。 余答応に指示を出し甄嬛を毒殺しようとするが、余が処刑され、その黒幕を引きずり出そうとする甄嬛の策略(亡霊騒動をでっち上げた)にはまり冷宮送りにさせられる。 後に冷宮で気が狂い、ボロボロの姿で割れた鏡をのぞき込みうっとりする様子が描かれる。 余答応(余鶯児) 演 - 崔漫莉 居住宮殿 - 春禧殿 倚梅園宮女→官女子→余答応→妙音娘子→余答応→余官女子→処刑 甄嬛を成り済まして皇帝を騙す。 元倚梅園宮女。甄嬛と雍正帝との雪の大晦日・紅梅園での出会いを目撃、甄嬛になりすまして一時寵愛を得る。 その後、甄嬛に対して傲慢な態度を取っていたところを皇帝に咎められ、官女子に降格。 甄嬛に恨みを抱き、華妃の手下として甄嬛に薬物を盛る工作をするが、発覚。 甄嬛が、素知らぬふりで紅梅園の話をし、皇帝になりすましがばれて自死を賜った。最終的には小厦子の手で絞殺され死亡。
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