菊水三号作戦とは? わかりやすく解説

菊水三号作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 07:13 UTC 版)

菊水作戦」の記事における「菊水三号作戦」の解説

「菊水三号作戦」・「第三次航空総攻撃」(4月16日 - 17日4月16日「菊水三号作戦」と「第三次航空総攻撃」が発令され海軍最大規模出撃敢行した。この日海軍は作戦機415機、陸軍92機を投入。うち特攻機海軍176機、陸軍52であったこの頃には既に陸軍特攻機実用機不足し旧式九七戦練習機投入し始めていた。 「九七式戦闘機#実戦」も参照 海軍零戦52型1機が、フィリピン戦中の1944年11月25日特攻により大破し1945年2月中旬修理終えて艦隊復帰したばかりの空母イントレピッド命中した零戦はほぼ垂直に命中したため、飛行甲板貫通しハンガーデッキで火災を起こさせ、9名の戦死行方不明者21名の負傷者出た火災3時間後に鎮火したが、損傷は深刻で修理のためにアメリカ本国後退し任務復帰できたのは1945年8月終戦直前になったイントレピッド沖縄戦直前九州沖航空戦中に撃墜した特攻機アメリカ軍公式記録ではBettyこと一式陸上攻撃機)の破片燃料火災発生し艦載機2機が炎上するという被害被っており、フィリピンでの2回を含めると合計4回特攻により被害受けたになった特攻被害修理のため乾ドック入っている期間が長かったので、イントレピッドは "the Dry I"(ドライアイ語呂合わせ)や"Decrepit" (よぼよぼガタガタという意味)というあだ名付けられていた。 今回も、特攻機と一番激しく戦ったのはレーダーピケットライン駆逐艦であり、駆逐艦プリングル撃沈され、ブライアント駆逐艦)(英語版)、ボワーズ(護衛駆逐艦)(英語版)、ハーディング掃海駆逐艦) (英語版)も深刻な損傷被った。ラッフェイ(駆逐艦)(英語版)は1隻で22機の特攻機80分間渡って戦い特攻機8機に命中され9機を撃墜している(本艦戦闘記録による)。しかし、命中の殆どが艦尾集中したため、戦死者31名、負傷72名という大きな人的損失被りはしたが、致命的な損傷受けず沈没しなかった。菊水作戦中に特攻機はしばしば、甚大な損傷負ったレーダーピケット艦にに攻撃執拗に繰り返して無駄に戦力消耗する失敗犯している。 第5艦隊司令 レイモンド・スプルーアンス提督高速空母部隊北上させて、九州特攻機基地攻撃命じた第58任務部隊4月15日16日艦載機により鹿児島の各飛行場攻撃し2日55機以上の特攻機撃破した報告しているが、実際に破壊されたのは15日10程度16日若干数に過ぎず艦載機爆撃により特攻出撃減衰することはなかった。スプルーアンスは、後にこの時の状況振り返って「もし我が方作戦計画沖縄北方にある島の幾つか占領し、ここにレーダー戦闘機指揮所を設けるようにしていたならば、沖縄北方警戒当たっていた小型艦艇の多く損傷を受け、あるいは撃沈されるようなことは免れえたであろう思った。しかし、沖縄対す作戦計画作成していたとき、日本軍特攻機このような大きな脅威になろうとは誰も考えていなかった。」と述べている。

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