統合失調症を患ったとされる著名人
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「統合失調症」の記事における「統合失調症を患ったとされる著名人」の解説
日本人 夏目漱石 - 小説家である。精神科医の呉秀三博士に妄想性痴呆(妄想型統合失調症)と診断された。エピソードとして「恋愛妄想」があり、病院で出会った女性が自分との結婚を熱望しているという妄想だが、実際にそうした事実はなかった。 高村智恵子 - 画家である。彫刻家で詩人である高村光太郎の妻である。46歳の時に統合失調症の最初の兆候が現れた。 草間彌生 - 芸術家である。少女時代に統合失調症を患い、幻覚や幻聴の症状から逃れるために絵を描き始めた。 ハウス加賀谷 - お笑いコンビ「松本ハウス」のメンバーである。著書『統合失調症がやってきた』の中で明らかにし、以後も罹患者としての体験をテレビ番組などで語っている。 山田花子 - ガロで活躍した漫画家である。1992年3月統合失調症と診断される。2ヵ月半の入院生活を経て5月23日に退院するが、翌24日の夕刻、団地11階から投身自殺した。享年24歳。遺族が出版した、彼女の闘病中の日記が読者の共感をよび、統合失調症への理解が広がった。 日本人以外 エドヴァルド・ムンク - ノルウェーの画家である。代表作『叫び』は統合失調症の前駆期の影響による世界没落体験と幻聴を絵にしたものであるとされている。 ルイス・ウェイン - イギリスの画家である。晩年の統合失調症発症後の作品で有名。もともとは、猫の画家として人気のあった職業画家であった。 フィンセント・ファン・ゴッホ - オランダの画家である。発作などの症状については、数多くの仮説のうち、統合失調症であるとする説とてんかんであるとする説が有力である。 カミーユ・クローデル - フランスの彫刻家である。40代後半に統合失調症を発症した。 フリードリヒ・ヘルダーリン - ドイツの詩人である。発病直前の時期にも作品を残しており、両価性に引き裂かれる思考の乱れが見られる。 アイザック・ニュートン - イギリスの物理学者である。30歳前後と50歳前後に、妄想型の統合失調症を患ったとする説を精神科医の福島章が述べている。 ゲオルク・カントール - ドイツで活躍した数学者である。後年に統合失調症を発症した。 ジョン・ナッシュ - アメリカ合衆国の数学者である。1994年のノーベル経済学賞受賞者である。1959年から1980年代の後半まで統合失調症を患うが、1990年代には寛解した。ノーベル賞の受賞理由であるゲーム理論の経済学への応用は発症以前に挙げた功績であるが、発症後も数学の研究は続けた。 バディ・ボールデン - アメリカ合衆国のコルネット奏者である。統合失調症の影響によりジャズ音楽のルーツを創ったと考えられている。 ダニー・ハサウェイ - アメリカ合衆国のソウルミュージック歌手である。20代後半で妄想型統合失調症と診断され、その後33歳で自殺した。 アントナン・アルトー - フランスの舞踏家である。統合失調症を発症し、精神病院に9年間収容された。
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