統合失調症スペクトラム障害
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「スキゾイドパーソナリティ障害」の記事における「統合失調症スペクトラム障害」の解説
加藤敏の学術論文によると、スティーブンズとプライスは進化精神医学によって統合失調症・SPD・妄想性パーソナリティ障害を理解している。これらの精神障害は、「統合失調スペクトラム」(統合失調症スペクトラム障害)または「スペーシング障害」(spacing disorder)の中に含まれている。中川らの論文によると、統合失調症スペクトラム障害の横断的研究において、SAS(社会的な喜びの喪失尺度 Social Anhedonia Scale)で高得点である者は、SPD・統合失調型パーソナリティ障害・妄想性パーソナリティ障害などの特徴である「精神病様体験」や「認知の偏り」を持っていると考えられる。
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統合失調症スペクトラム障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:09 UTC 版)
「統合失調症」の記事における「統合失調症スペクトラム障害」の解説
「統合失調症スペクトラム障害」、または「統合失調症スペクトラム」、「統合失調スペクトラム」とは、「統合失調症およびそれに連続する障害や病気のまとまり」を指す医学用語。DSM-5(『精神障害の診断と統計マニュアル』第5版)で定義された診断基準である。 統合失調症スペクトラム障害の中心は、次の5つの症状である。 「妄想」 「幻覚」 「思考障害」 「まとまりのない行動」 「陰性症状」 現れた症状の数や重症度によって、診断名が次のように決まる。 大分類(上位診断名)小分類(下位診断名)症状期間備考統合失調症スペクトラム障害 統合失調症 5症状のうち2つ以上が現れており、かつ、それらのうち最低1つは妄想・幻覚・思考障害のどれか 6か月以上 統合失調感情障害 統合失調症と共に、うつ病や躁病が現れる (特に無し) 事例としては少ない。 統合失調症様障害 5症状のうち2つ以上が現れている 1か月以上6か月未満 短期精神病性障害 陰性症状を除いた4症状のうち1つ以上が現れている 1日以上1か月未満 妄想性障害 妄想だけが現れている 1か月以上 統合失調型パーソナリティ障害(STPD) 対人関係での苦手さ、風変わりな行動など 成人期になるまで徐々に また精神医学論文では、スキゾイドパーソナリティ障害(SPD、統合失調質パーソナリティ障害)も、統合失調症スペクトラム障害の一種として分類されることがある。『MSDマニュアル』では「シゾイド(スキゾイド)パーソナリティ障害は、統合失調症または統合失調型パーソナリティ障害の家族歴がある人々でより多くみられる場合がある」とされている。スキゾイドパーソナリティ障害にはしばしば併存症があり、それは例えば統合失調型パーソナリティ障害やうつ病などである。
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