米キャンプ参加から五冠王とは? わかりやすく解説

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米キャンプ参加から五冠王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 22:20 UTC 版)

杉下茂」の記事における「米キャンプ参加から五冠王」の解説

明治大学旧制専門部での3年間を終えそのまま学部3年間)へ進学するプロ入りするかで迷った杉下結局1949年中日ドラゴンズ入団した父親病没後に駄菓子店を営んでいた母親からは「お金何とかなるから学部進め野球職業にしてはいけない」と猛反対され、明治大学監督宮坂達雄からは財界からスポンサー探したが、他人世話になって大学卒業することに抵抗感じていたという。杉下中日入団に関して天知と、駿台倶楽部会長だった小西得郎世話があったという。また、入団直前には当時人気コメディアン亡くなったばかりの高勢実乗2代目としてスカウトされたが、その理由は「(杉下の)風貌がよく似ていた」というだけだったという。契約金50万円年俸36万円での入団で、当時ラーメンが1杯50円時代だったが、「10年やればサラリーマン生涯賃金より多くなるはず」と言われたという。 プロ初登となった1949年4月3日の対南海ホークス2回戦中日球場)で初勝利を挙げると、対東映フライヤーズ戦では封印していたフォークボール用いて大下弘から3打席連続三振奪った同年右肩痛めるも8勝を挙げ1950年からは1955年まで6年連続20勝を含む、9年連続2勝利を記録した1950年春季キャンプでは右肩痛みから球拾い専門となったが、5月頃から痛み消え再発防止のために名古屋での試合後は超短波治療を受け続け55試合登板27勝(15敗)、防御率3.20の好成績残した。またこの年4月21日には佐賀県鹿島市在す祐徳稲荷神社がかつて運営していた祐徳国グラウンドでの対西日本パイレーツ第5回戦の6回表にプロ入り本塁打となる満塁本塁打野本喜一郎(後に埼玉県立上尾高等学校東洋大学などで監督務めた)から放っているが、これはセントラル・リーグ初の“投手打った満塁本塁打1号であり、前身時代含めた中日球団史上初となる“プロ入り本塁打満塁本塁打”という快記録でもあった。 1951年2月下旬にはサンフランシスコ・シールズ監督フランク・オドールからキャンプ招待され渡米する杉下自身後年、「どうして選ばれたのか分からないが、投手オレ一人その代わり野手川上さん、藤村さん、小鶴さんと当時強打者ばかり。球団代表が『杉下は(キャンプ参加のために)半年帰国出来ないかもしれん』と話すと、(天知監督困った顔をしていたそうだ」「川上さんは将来日本球界背負って立てるよう、『監督コーチをよく見ておくように』と指示出てたらしい」と述べている。その甲斐あって同年28勝(13敗)で初の最多勝防御率2.35で沢村賞を初受賞した1952年32勝を挙げる活躍2年連続沢村賞受賞している。 杉下にとってプロ野球生活最高の年となった1954年は、32勝・防御率1.39・273奪三振記録して中日ドラゴンズ初優勝を飾るだけでなく、自身最多勝最優秀防御率最多奪三振最高勝率最多完封挙げ日本プロ野球史上4人目、2リーグ分立後初となる投手五冠王に輝いたそれ以外にもMVPベストナイン沢村賞に関して史上初の3度目受賞となった優勝争った読売ジャイアンツからはチーム14勝(12敗)を挙げたが、杉下ひとりで11勝を挙げた同年日本シリーズ(対西鉄ライオンズ戦)においても7試合中5試合登板し、4試合完投最終戦では後述するように普段1試合に数球しか投げなかったフォーク多用し、3勝1敗で球団史上初となる日本一貢献してシリーズMVP輝いた

※この「米キャンプ参加から五冠王」の解説は、「杉下茂」の解説の一部です。
「米キャンプ参加から五冠王」を含む「杉下茂」の記事については、「杉下茂」の概要を参照ください。

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